商店街の店はなぜ入りにくい?IMG_1470中小企業診断士の大場保男です。

 

私は平成4年から今に至るまで

24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

 

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、

教えてもらったり、学んだことを共有することによって

 

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから

このブログを配信しています。

 

八王子市の八幡町商店街

八王子駅と西八王子の中間地点の

甲州街道沿いにあるこの商店街

 

かつては、ここが八王子の中心商店街だったそうで

現在の店の数は約40店、蔵やレトロな雰囲気の店が散見されます。

神仏具店が4店あり、これも他の商店街とは違う印象を与えています。

古いアーケードが撤去され、

すっきりしたイメージの商店街になりましたが

撤去を巡っては、商店街内部でのコンセンサスづくりが大変だったそうです。

 

“街ゼミ”発祥の地である岡崎から

講師を招いて、商店街単独で2回の“街ゼミ”を実施したほか

逸品づくり運動も行ったということです。

 

周辺の住民は高齢化が進んでおり

高齢化に対応した買物の場づくりが課題となっています。

 

さて、第5回目のブログである

今回のテーマは「商店街の店はなぜ入りにくい?」です。

 

数年前に、地域の消費者7~8人で商店街の店を訪問し

消費者の視点から、その店の良さや改善点について話し合い

それをお店にフィードバックする活動を行ったことがあります。

 

その時に「なぜ商店街の店は入りにくいのか?」

ということがテーマになったことがあります。

 

店の中に入ったら手ぶらで出てこられない!

 

参加者のほぼ全員が同じ理由をあげていました。

「一度店の中に入ったら手ぶらで店を出ることはできない。

何かを買わなければならないから、入りにくい」というのです。

 

スーパーやコンビニならば

店内に入っても買うものがなければ

何も買わずに店を出ても気が引けることはありません。

商店街の店の場合は、そうはいかないから入りにくいと言うのです。

 

そう言われてみれば、私にも体験がありました。

探している商品がなかったので、どうしようかと思っていると

店の人がじっとこちらを見ている、

仕方がないので、欲しかった商品とちょっと違ったものを買ってしまったという体験です。

 

「では、入りやすい店にするにはどうしたらいいですか?」

という質問に対しては、「入りやすさを考えるより

大型店にはない商店街の店としての強みを前面に出した方が良い」

という答えが返ってきました。

 

個店としての強みは何か?

 

彼女たちがあげた様々な強みを整理すると

次の4つの5文字熟語が浮かび上がってきました。

 

第1の強み  自由裁量性

         大型店と違って、店主が接客の中で臨機応変に

         自由裁量ができることができ、“おまけ”や特別な

         サービスなどでお客様に喜んでもらえる点

 

第2の強み  意向受容性

         お客様の要望や“わがまま”を聞いて、

         柔軟に対応でき、かゆいところに手が届く

         小回りが利くサービスを提供できる点

 

第3の強み  独自伸長性

         自店の強みや個性を活かして独自な点を伸ばし、

         それを大きな武器にしていくことができるという点

         大型店は総合的な品揃えが求められるが、個店は独自性で勝負できる。

 

第4の強み  人的交流性

         お客様と店の人とのコミュニケーションを通して

         人的な交流ができる点

         人的な交流やつながりが、店に対する信頼感につながっていく。

 

 

このように並べてみると

いずれも小売りの原点ですね。

やはり、原点回帰が重要だということを再認識しました。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士

                           大場 保男

        E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427