新しい“街の八百屋モデル”とは?中小企業診断士の大場保男です。
私は平成4年から今に至るまで
24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

この写真は何だと思いますか?

正解は寿司の形をした印鑑です。
街のハンコ屋は減ってきているようですが、
私たちはハンコを使う機会は減ってきているのでしょうか?

かつては貯金をおろす時には
ハンコは欠かせませんでしたが
今は使うことはほとんどありません。

逆に増えたのは
宅配便を受け取る時のハンコです。
ネット通販の影響で頻繁に使っている人が多いようです。

世界で印鑑を使っているのは
日本と韓国だけだそうです。

印鑑発祥の地である中国では
サインで済ませているそうです。
日本もそのうちサインだけになってしまうのかな?

さて、今回のテーマは
「新しい“街の八百屋モデル”とは?」です。

八百屋、魚屋の数は40年前に比べてたった2割!

商店街の衰退化は
生鮮三品の店、特に八百屋と魚屋が
なくなると急速に進んでいきます。

総務省の商業統計によると
「野菜・果実小売業」と「鮮魚小売業」の
事業所数は、この40年間で8割減少しています。

8割に減少したのではありません。
8割減少して、残ったのが2割なのです。

かつて、活気があった頃の商店街には
必ず八百屋と魚屋があり、特に夕方は買物客で賑わいました。
多くの商店街にとっては、今は昔の話のようになってしまいました。

ネット通販がリアルの八百屋を運営!

ところが、新しいタイプの生鮮の店が
登場し、活気を呈しているようです。

その一つが、2013年に第1号店をオープンしてから
都内9店舗まで拡大している「旬八」という八百屋、
2~6坪という狭い売場で、月商は300~500万円です。

売場には、大きく曲がったキュウリ
大きさが不揃いなものも並んでおり
それを店員がお薦めの食べ方を説明しています。

手書きのポップには、産地や味、食べ方が
紹介されており、購買意欲をそそるようにしています。

「農家と野菜について直接やり取りしている。
商品の魅力も伝えられるし、規格外も売り切っている」

と話しているのは「旬八」を運営しているアグリゲートの左今克憲社長
この会社はネット通販から始まった農産物ベンチャーです。

「旬八青果店」では、自ら全国の生産者を開拓して仕入れるケースが多く
珍しい野菜や規格外の青果も特徴を知った上で、消費者に直接説明しています。

ユニクロや良品計画では、生産と販売が連動した
「SPA」というビジネスモデルと展開していますが
「旬八青果店」では、これを参考にした農の世界で
生産と販売を連動させた「SPF」というモデルを展開しています。

農家と飲食店をつなぐフードネットワーク

神奈川県内でも、農家と飲食店をつなぐ
フードネットワークという連携があります。

飲食店が地元の農家と連携し
その日に収穫された新鮮な農産物を
使ったメニューを提供しているのです。
まさに「地産地消」「旬産旬消」です。

「旬八青果店」では、販売店と生産者との連携
フードネットワークでは、飲食店と生産者の連携

そして、「旬八青果店」では、接客時のコミュニケーションと
ポップによって、生産者からの情報や食べ方などを徹底的に伝えています。

商店街でも参考にすべき点が多々あるように思います。
ひょっとしたら、近くの商店街の空店舗に
「旬八青果店」が出店してくるかも知れませんね。

今回は以上です。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                       大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427