なぜ朝市にはあんなに人が集まるのか?中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

さて、久し振りの配信になった今回のテーマは
私の原点に戻り、「なぜ朝市にはあんなに人が集まるのか?」です。

「はだの朝市まつり」に1万5千人の来場者が!

私たち「かながわ朝市ネットワーク」では、神奈川県の朝市が一堂に集まる
「かながわ朝市サミット」を年に1回実施しています。

昨年は秦野で実施、あいにくの雨でしたが
約8千人の来場者で賑わいました。
地元の商業者たちも「雨でもこんなに人が来るのか」とビックリ

そこで出たのが、このようなイベントを毎年やろうという意見
そんな経緯があり、3月4日に「はだの朝市まつり」を実施しました。

市役所の駐車場を会場に、市内外から約80店が出店
昨年とはうってかわって暖かな晴天に恵まれ、
朝9時の開始時には、もう多くの来場者で会場は満杯状態

午後2時までの来場者をカウントしたところ約1万5千人
告知はチラシの折込み30,000部とポスター300部
特別に多額の費用を掛けたわけではありません。

特に凄かったのが、地元の八百屋さんの野菜のブース
お客さんがぐるりとブースを取り囲み、さらに20mほどの行列
朝市では野菜が良く売れることは分かっていましたが、
これほどの人気になったのは、他に例がないほどでした。

横須賀の黒船朝市には千葉県からの出店も!

本日(3月25日)は、横須賀・久里浜で黒船朝市
場所は東京湾フェリー発着場の通称「ペリーふ頭」
昨年12月10日に初めて行われ、今回はその2回目です。

東京湾フェリーを利用して千葉県からも出店
前回は30数店が出店し、来場者は約8,000名
今回は50数店が出店しており、前回同様の賑わいでした。

この朝市では、飲食スペースを広く取っているので、
多くの人が海を眺めながら、千葉の“なめろう”などを楽しんでいました。

主催は黒船朝市実行委員会で、事務局は東京湾フェリー
私たち「かながわ朝市ネットワーク」は出店者募集に協力しています。

ネットでの買物全盛の時代に、なぜ朝市に人が集まるのか?

商店街に行って店主の話を聞くと
以前は、大型店やディスカウンターに客を取られたという話
今は、ネットで買物する客が多くなったので、
街を人が歩かなくなったという話が多くなりました。

家に居ながらにして、欲しい商品がいくらなのかが分かり
クリック一つで自宅まで商品を届けてくれるわけですから
利用者が多くなるのは当然かも知れません。

ところが、そんな便利さがあるネットとは対極にある朝市に
多くの人が詰めかけているのはなぜでしょうか?
あちこちの朝市のサポートをしている私も不思議に思うことがあります。

その要因として、私は次の3つがあげられると思っています。

一つ目、それは朝市には交流とコミュニケーションがあること
ネットの買物だけでなく、スーパーやコンビニでの買物でも
買いたい商品を示せば、一言も会話をしなくても買物することができます。

朝市では、「見てらっしゃい、買ってらっしゃい」という売り声ともに
販売員が口角に泡を飛ばしながら「こうやって食うと旨いんだよ!」と
一生懸命に食べ方や調理の仕方を説明している光景が見られます。

やっぱりお客様は、便利さだけでなく
会話やコミュニケーションを求めているのです。

二つ目は、「掘り出しもの探し」的な楽しさがあること
スーパーで買物する場合は、7割以上があらかじめ
何を買うかを決めて買物に行くそうです。

朝市の場合の、安くて新鮮な野菜を買おうと決めていても
行ってみなければ、どんな野菜がいくらで売っているのか分かりません。
そこに「掘り出しもの」を探すような楽しみがあると思います。

また、「へぇー、インド料理があった、韓国料理もあるぞ」と
行ってみなければ分からない楽しみがあります。
このようなことも朝市が人を惹きつける要因だと思います。

三つ目は、毎日の生活とは違った非日常的な空間であること

先日、有楽町の駅前にテントが並んでいました。
何だろうと覗いてみると、東日本大震災の被災地の商品を販売するテントでした。

毎日の生活では、商品は建物の中で販売されています。
ところが、テントでの販売という非日常的な空間が目の前にあると
つい覗き込んでしまうのは、私だけでしょうか?

朝市では、いつもとは違う店が出店していたり
いつもはあまり目にしない商品が売られたりしています。

会場に設置された飲食コーナーで、
青空の下で飲食を楽しむことができます。

朝市会場では、バンド演奏や踊りがあったりします。
普段会うことがない人と会ったりします。

朝市では、毎日の生活とは違うことに出会うことができます。
朝市の非日常的な空間が、人を惹きつけているのだと思います。

すべての朝市が賑わっているわけではありません。
来場者が少なくて寂しい朝市もあります。

私自身、この10年間、様々な朝市を見てきて
来場者が少ない朝市は、上にあげた3つの要因が不十分だと感じています。

5月から新しい朝市がスタートします!

場所は、小田急江ノ島線の
桜ヶ丘駅東口を出て1分の場所にある桜ヶ丘銀座通り

銀座通りという名前ですから
以前は大変に賑わっていた商店街です。
ところが今は、残念ながら空店舗が目立つ通りになっています。

ここを会場に、5月27日(日)の
午前10時から午後2時まで実施します。

ウリは、地元の農家の「久田の野菜」
東は三崎から西は小田原まで県内各地からも応援出店します。

先ほどあげた人を惹きつける3つの要因を満たすよう
いま、地域の人たちと企画を練っているところです。
お時間がありましたら、ぜひ見に来てください。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
大場 保男
E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427