個人商店が次々と閉店し商店街が衰退していく…活力を失った地域がどんどん増えていく。このまま放置していていいのだろうか?
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    息子の店の味が濃いと感じた母親はどうしたか?

    2018年4月28日

     

    こんにちは
    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    小田原城の藤棚の花が咲きました。
    大正天皇がこの藤をご覧になって感激されたので
    「御感の藤」と言われているそうです。

    樹齢は約200年と推定されている古木
    5月中旬~下旬が見頃だそうで、今はまだ早かったようです。

    さて今回のテーマは
    「息子の店の味が濃いと感じた母親はどうしたか?」です。

    息子の店の味が濃いと感じた母親

    日経流通新聞に載っていた話です。
    最近、息子さんが開業した居酒屋に友人と行った母親

    たくさんのつまみを頼んだが
    そのどれもが彼女には「しょっぱく」感じます。

    同年代の60代以上の仲間たちは
    よく居酒屋で会食しますが、薄味の店には
    何度も通うという話をよく聞いていました。

    「全体的に薄味にして
    卓上に塩や醤油を置いたらいいのに」と思いましたが
    それを息子に言うか言うまいか迷いました。

    愛する息子の店、意を決し
    「ごめんね」と前置きして、このことを伝えました。

    「おふくろ、教えてくれてありがとう」
    息子さんはその言葉を真摯に受け止め
    いくつかを口にして、塩加減を調整する必要性を感じました。

    「わかった!ありがとうね」と
    笑顔になったという息子さんの話です。

    店に不満があっても、
    お客さまがそれを教えてくれるとは限りません。
    黙って、その店には足を運ばなくなります。

    もし、思い切って教えてくれるとしたら
    それはその店に対する期待値が高い証拠ですね。

    ある焼肉店の開業時は閑古鳥、なぜ?

    よく名の知られた焼肉店の話です。
    開業の特別サービスを大々的にチラシで宣伝して
    いざ、開店したところお客様が殺到して大混乱

    スタッフがまだ慣れていないところに
    お客様が殺到、混乱するのも無理はありませんね。

    この悪評が広まったせいか
    次の日からは、閑古鳥が鳴いている状態に。

    そこで考えたのが、お客様から不満の声を聞くこと
    レジで不満な点を教えていただくようお願いしました。

    指摘してもらった不満な点を一つずつ改善していき
    今では、お客様に支持される繁盛店になりました。

    北欧のあるスーパーでは
    不満の声を聞かせてくれたお客様には
    ポイントをサービスするという話も聞いたことがあります。

    私の店の良かった点を教えてください!

    お客様の不満の声を聞いて
    店を改善していく、これ重要なことですが
    逆に、お客様から良い点を聞いて活かしている店もあります。

    何年か前に取材に行った宮崎県小林市の飲食店
    その店では「私たちのお店の良かった点がありましたら
    教えていただけますか?」という紙をテーブルに置いてありました。

    不満な点ではなく良いと思った点があったら
    書いてくださいというお願い
    2割程度のお客様が書いてくれるそうです。

    これをどう活用しているか?
    翌朝の朝礼時に、従業員の前でこれを読み上げます。
    すると、嬉しくて泣き出す従業員もいるほど、みんな喜びます。

    朝からお客様からのお褒めの言葉を聞いた従業員
    もっと喜んでもらおうと、一生懸命になります。

    こんなお店が繁盛しないわけはありません。
    繁盛店だったからこそ、依頼を受けて私が取材に行ったのですから。

    不満の声、お店を褒める声、どちらを集めればいいのか?

    どちらを集めるかは、目的によって変わると思います。
    商品やメニュー、サービスの改善に役立てようとしたら
    不満の声を積極的に収集することが必要ですね。

    従業員のやる気や士気を高めるためとか
    チラシやホームページなどで自店をPRする場合には
    自店の良い点を集めて活用することが必要でしょう。

    葉山朝市代表の柳さんから、こんな話を聞いたことがあります。
    朝市が上手く行かなかった時には反省会をやらない、
    反省会は上手くいった時にしかやらない。

    上手くいかなかった時に出る意見は、後ろ向きのロクな意見しか出ない
    上手くいったときこそ、前向きで建設的な意見が出るというのです。
    言われてみれば、そうだなぁ~と思いました。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】経済産業大臣登録中小企業診断士       大場保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

    動画を導入して売上げが3割アップした店も!

    2018年4月8日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    桜は散ってしまって
    葉桜になってしまいましたが、
    相模原市では4月7~8日が桜まつり。

    花が咲いていなければ
    客も少なくてゆっくり出来るだろうと
    思って行ったら、例年のように大変な人込みでした。

    色々な店が出店していましたが
    何と、葬儀屋が出店していました。

    「新たな自分の出発点」
    「夢 目標を持とう」という大きな筆文字の看板

    その横に、希望の祈願をする方、
    いやな事を葬りたい方
    指定の用紙に書いて奉納しましょうと書かれていました。

    なるほど、葬儀屋だからいやな事を葬りますよ、そして
    自分の新たな自分の出発点にしましょうというメッセージ
    言われてみれば、理にかなっているなと納得した次第です。

    さて、今日のテーマは
    「動画を導入して売上げが3割アップした店も!」です。

    商店主の顔が見えることで来店を促す

    人口減と郊外型の商業施設に客を奪われ
    シャッター街への危機感が強まっている
    新潟県魚沼市の小出商店街

    2014年から始めたのが各店舗の知恵や
    技術を紹介して集客増を目指す「魚沼職人大学」

    加盟する16店舗の経営者が「教授会」を組織し
    活性化策に取り組んでおり、その一環として行われているのが
    Facebookで各店舗の動画を公開している活動

    理容店やパン屋などの店主と店舗に焦点を当て
    各店が1分ほどの動画で仕事ぶりを公開しています。

    「商店主の顔が見えることで来店を促す」
    ことが狙いで、参加店では取り組み前に比べ
    売上高が約3割増えるなどの成果が出始めているそうです。

    成果が出ているポイントの一つは動画の導入

    売上げが3割もアップした
    というのはすごい成果ですね。

    私は、そのポイントは2つあると思います。
    1つ目は、動画を導入したということです。

    「百聞は一見に如かず」という言葉のように
    動画の情報量は写真や文字と比較して格段に多く
    約3分間の動画をWEBページに置き換えた場合
    約12ページ分に相当すると言われています。

    さらに、文字や静止画では表現できない
    雰囲気や音、人の表情やニュアンスなどを
    リアルに伝えることが可能です。

    こんなことは私が言うまでもなく
    みんな知っていることだと思います。

    でも、商店街のホームページを見ても
    動画を利用して商店街の活動や店舗を
    紹介している事例は極めて稀です。

    なぜでしょうか。動画を撮って載せるのは
    面倒だ、金が掛かると思っているからではないでしょうか。

    結論から言えば、簡単でお金も掛かりません。
    なぜそんなことが言えるかというと
    私自身が動画を活用していたからです。

    撮影は、スマホやタブレットを
    三脚に固定してやれば、自分一人でできます。
    私は3,000円ほどで買った三脚にiPadを固定して撮影しました。

    撮影した動画の編集や音入れ
    テロップ入れは、iPadに付いている
    編集アプリで簡単にできました。

    二つ目のポイントは店主に焦点を当てていること

    大型店やチェーン店と違って
    個店の強みは、店主の人柄や個性です。

    だから、「商品を売る前に店主を売れ!」
    と言われており、商店街で行われている「まちゼミ」は、
    これをコンセプトにしているので成果につながっています。

    「魚沼職人大学」の動画では
    「店主の顔が見えることで来店を促す」
    ことを狙いとしています。

    店の信頼は店主への信頼です。

    こんな人がやっている店なのか
    こんなことを教えてくれるのか
    こんなふうに商品を作っているのか

    動画でこのようなことを伝われば
    グッとその店が身近に感じられ
    信頼とともに親しみが生まれます。

    動画でもっと店主や店舗のことを
    紹介してみてはいかがでしょうか。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

    地域の小売店は何を売っていけばいいのか?

    2017年11月25日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    10年近く前に買った松尾匡著「商人道ノススメ」
    今回、再読してこんなに良い本だったかと驚きました。

    石田梅岩の石田心学や近江商人たちの商人道
    その根底にある考え方は、解放個人主義原理
    中心に置かれた価値は「他人への誠実」

    その対極にある考え方が、身内集団原理
    境界のある集団内部での人間関係を重視し
    中心に置かれた価値は「身内への忠実」

    今こそ、解放個人主義原理に貫かれた
    商人道を復活させるべきだと説いています。
    ぜひ、一読されることをお勧めします。

    さて、今回のテーマは
    「地域の小売店は何を売っていけばいいのか?」です。

    レタス1玉から墓石まで…

    家庭にいながらクリック一つで
    レタス1玉から墓石まで買うことができ、配達までしてくれる。
    だから買物にネットを利用する人が急速に増えています。

    経済産業省が発表した
    2016年度のネットを利用した買物金額は
    15兆1,358億円で、前年に比べて9.9%の伸び
    小売市場全体の5.43%に達しているそうです。

    商店街の店主の人たちと話すと
    最近は、街を出歩く人が昔に比べたら
    かなり減ってしまった。ネットで買物する人が多くなったからだろう
    という声をよく聞きます。

    将来的には、小売りの20%が
    ネットでの買物になるだろうという予測もあります。
    こうなったら、街はどうなってしまうのでしょうね。

    パンは嫌いだけど、あんたから買うよ!

    小田原でパン屋をやっているTさん
    定期的に朝市をやっています。
    Tさんと朝市に来たお客様との会話です。

    現在はお店を辞めて、お一人で暮らしているそうですが
    とてもお元気なあるご年配の女性

    あんた達、このことろ朝から寒いのにご苦労さんだね~
    若いのにね~頑張っている姿を見てたら、買わずにいられないよ!

    いゃ~買っていただかなくても
    朝市に来ていただいて、お話しするだけでも私たちは嬉しいですよ!

    何言ってんだよ!そんなことできないよ
    わたしゃ、パンは嫌いだけど、人にあげるから…

    来ていただいただけでも嬉しいのに、とてもかっこいい女性でした。
    嬉しさのあまり、黒糖のパンをお家に届けたら

    これサービス
    サービスと言うか、とにかく食べてもらいたくて…
    そうけ、ありがとよ!寒いけど、頑張りなよ

    だから朝市は楽しい、嬉しい!
    クセになる!

    いかがでしょうか。
    この会話の中に、これからの小売店が
    目指していく方向性があるように思います。

    「まちゼミ」も「バル」も「100縁商店街」も…

    自分はパンは嫌いだけど、
    Tさんからパンを買っていく。
    Tさんはいったい何を売っていたのでしょうか?

    もちろんパンを売っていたのですが
    パンとともにTさんという“人”を売っていたのです。

    “人”や“人柄”、これを通しての触れ合いや交流
    これはネットや大型店では販売することはできません。

    今、マーケティングの世界では
    “人柄マーケティング”という言葉が注目されています。
    商品や情報を販売する前に“人柄”を売りましょうというマーケティングです。

    商店街活性化の三種の神器と言われている
    “まちゼミ”も“バル(神奈川県ではちょい飲み大会”も
    “100縁商店街”も、商店主という“人”を売っています。

    “まちゼミ”では
    生活に役立つ情報を伝えていく中で
    店主という“人”を売っています。

    “バル”も新規に来店したお客様に
    コミュニケーションを通して、店の従業員や
    店主という“人”を売っています。

    “100縁商店街”も、100円の低価格商品を
    来店のきっかけとして、店主とお客様との“ご縁づくり”を行っていく
    つまり、ここでも店主という“人”を売っているのです。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士  大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp       Tel.090-5521-7427

     

    高齢者を呼び込むコンビニ

    2017年11月9日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    私たちの一緒に「かながわ朝市ネットワーク」の
    活動を行ってきた平塚の高久さんが、大船のルミネに店を出しました。

    入口の左側の目立つ場所にあり
    コッペパンをテーマにしたお店です。

    コッペパンに、焼きそば
    明太ポテト、コロッケ、あんバター
    ラムレーゾンなどをはさんだコッペパンが並んでいます。

    大船に行く機会があったら、ぜひ覗いてみてください。

    さて、今回のテーマは
    「高齢者を呼び込むコンビニ」です。

    もともとコンビニは若い人たちを
    ターゲットにした店舗形態でした。

    しかし、今やあらゆる年代の人たちが
    買物に、コピーに、銀行のATMに
    宅配便に、税金の支払いに利用されています。

    そんな中、特に高齢者に力を入れているコンビニ
    東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅前にある
    セブンイレブン墨田丁目店がそれです。

    客を見て不満・ニーズを察知

    オーナーの松山文子さんは
    「売上げをつくることを先に考えてはいけない。

    何が求められているのか、をまず考えてから
    品揃えしないと、見抜かれてしまう」と話しています。

    少ない人数で切り盛りしているコンビニでは
    店員の方からお客様に声を掛けることはほとんどしません。

    しかし、松山さんの店では
    「何かお探しですか?」「荷物をお預かりしておきましょう」
    などと高齢者に積極的に声掛けをしています。

    お客様への挨拶も、
    一人ひとりに目を向けて
    しっかり声を出して挨拶しています。

    さらに、世間話の聞き役になったり、
    付き添って買物を手伝うようなこともしているそうです。

    このような接客を通して高齢者の生の声に
    触れる中から、ニーズや不満を察知しているとのことです。

    自店だけでなく他店の客も観察

    松山さんは、墨田5丁目店ともう1店の
    オーナーなので、自分が経営する2店を巡回する
    ことを日課にしていますが、

    競合する他のコンビニも巡回しています。
    「他店ではどんなことをやっているのか」
    と目的にしているのではなく、その店のお客様を観察しているのです。

    セブンイレブン全体の1店舗あたりの
    平均日商は約66万円ですが、

    高齢者のニーズをしっかり捉えている
    松山さんの店は、この数字を5割程度上回っているそうです。

    商店街のお店のお客様も高齢化が進んでいますが、
    お店の人たちは、高齢者のニーズをしっかり把握しているのでしょうか。
    ニーズを把握するために、高齢者をどの程度観察しているのでしょうか。

    自店だけでなく、他店にも行って
    来店客を観察してニーズを把握している店が
    どの程度あるのでしょうか。

    自店と同じような商品を販売している店に行って
    来店客の観察を通してニーズを把握する行動を
    1週間に1回行えば、かなりの情報を掴むことができると思います。

    こんな地味な行動の積み重ねが
    地域のお客様に支持される店づくりにつながるのではないでしょうか。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】  経済産業大臣登録中小企業診断士      大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp          Tel.090-5521-7427

     

     

    今、商店街は何をしていけばいいのか?

    2017年8月25日

     

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    8月27~28日に小田原城では
    「風魔まつり」が行われます。

    風魔といえば、風魔小太郎
    北条氏康の時代における相模国の忍者集団
    相州乱破の頭目である人物をこのように呼んでいるそうです。

    忍者は外国人に非常に人気があるそうですが
    「風魔まつり」には、多くの外国人が来るのかな。

    今回のテーマは「今、商店街は何をしていけばいいのか?」です。

    コンビニでの生鮮野菜の品揃えの狙いは?

    ここ1~2年でしょうか
    コンビニでの生鮮野菜の品揃えが目に付きますね。
    実はこれ、コンビニの高齢者対応の一環なのです。

    高齢者世帯は、他の年代の世帯より
    生鮮野菜の購入率が高いことが統計上分かっています。

    高齢者が買物で出掛ける距離は
    300~500メートルの範囲です。

    そうすると、高齢者にとっては
    総合スーパーや食品スーパーは遠すぎる
    コンビニならば歩いて行ける距離になる。

    つまり、生鮮野菜の品揃えが
    コンビニの高齢者集客策の一つだったのです。

    同じ商店街のお店にはなぜ行かない?

    歩いて2~3分の場所にあるコンビニが
    リニューアルのため、2ヶ月ほど休業した時がありました。
    この時は本当に不便な思いをしました。

    私は、コンビニではほとんど物を買いません。

    でも、不便な思いをしたのは、買物以外に
    税金などの支払い、宅配便の発送、預貯金の出し入れ
    コピーなどにコンビニを活用しているからです。

    今や、コンビニは私たちの生活する上での
    インフラとして欠かせないものになっていますね。

    だから、コンビニは幅広い
    年代層の人たちに利用されています。

    同じように小商圏で商売しているのに
    コンビニには客が行くが、商店街の店には行かない

    この現実を考えると
    本当に地域生活者が求めている機能や役割を
    商店街の店が果たしているのかという点を考える必要があります。

    キーワードは専門性とアナログ性の2つ

    商店街の個店の機能・役割を考えると
    キーワードは、生活者の課題に対応した専門性と
    face to face のアナログ性の2つだと思います。

    ある靴の専門店では
    外反母趾に対応した靴の品揃えを強化し
    悩みを持った客に対応策を丁寧に説明しています。

    ある乾物専門店では
    乾物を使った料理教室を定期的に開催し
    特に若い世代に対して、乾物メニューの提案を行っています。

    商売とは、提供する商品やサービスを通じて
    客の持っている課題の解決業だと言われています。
    それぞれの業種において、この原点を再度見直す必要があります。

    もう一つのキーワード、それはアナログ性
    このことは、朝市をやっていると良く分かります。

    クリック一つで商品を自宅まで届けてくれる時代
    なぜ、人々は朝早くから朝市に来るのでしょうか?

    朝市に行くと、そこには交流や触れ合いがあるからです。
    どんな人がどんな物を売っているのか、ワクワク感があるからです。

    アナログ性は、前回ご紹介した“ライブ感”にもつながります。
    face to face のアナログ性、そして5感に訴える“ライブ感”
    これらをもっと前面に出していくことが必要だと思います。

    商店街の店に決定的に足りないものは?

    それは、情報発信力、商店街を歩いて
    それぞれの店を見ていると、このことを痛感します。

    情報発信力というと、ホームページを作らなきゃ
    いけないのかと思われるかも知れませんが、
    ホームページだけが情報の発信手段ではありません。

    一番やって欲しいこと、そして誰でもできること
    それはPOPです。それも店頭のPOPです。

    商店街を歩いている人の足を止めさせ
    この店に入ってみようかと思わせるもの
    それが店頭に設置した黒板POPやA字型POPなのです。

    店頭からの店主から客に呼び掛ける挨拶
    生活便利情報、この季節のお薦め商品、本日の特売品
    どんどん発信していきましょう。あまり経費は掛かりません。

    そして、店内に入ったら商品POP
    なぜ、その商品をお勧めするのか
    その理由を45文字程度で表現したのか商品POPです。

    POP以外にも、紙媒体によるニュースレター
    ブログ、メールマガジン、フェイスブックなど
    情報発信のための手段は色々ありますが、
    まずはPOP、商店街の店がやるべき私からの提案です。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】  経済産業大臣登録中小企業診断士   大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

     

    商店街イベントの6つの構成要素とは?

    2017年7月18日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    7月16日の日曜日、鎌倉市の山崎商店会で
    午後4時から7時まで「ぼんぼりフェスティバル」
    というイベントを実施しました。

    初めての試みなので、お客様は来てくれるだろうかと
    心配していましたが、予想をはるかに上回る来場者で
    大変な賑わいになり、子供たちにも楽しいイベントになったようです。

    さて、今回は「商店街イベントの6つの構成要素とは?」
    というテーマで、このイベントを振り返ってみたいと思います。

    今までの私の経験より、商店街イベントには
    次の6つの要素が必要だと思っています。

    第1の要素:買物の楽しみやお買得感を訴求する要素
    第2の要素:イベントとしての楽しみを提供する要素
    第3の要素:地域の人たちにイベントに参加してもらう要素

    第4の要素:社会性やメッセージ性を訴求する要素
    第5の要素:商店街のお店を知ってもらう要素
    第6の要素:賑わいや華やぎを演出する要素

    第1の要素→買物の楽しみやお買得感を訴求する要素

    イベントは祭りです。祭りは華やいだ雰囲気の中で
    買物や飲食を楽しんだり、祭りならではのお買得な買物が
    できる要素が不可欠です。

    “屋台”や“市”などが一般的ですが、
    それぞれの店が日頃のご愛顧への感謝を込めて
    ワゴンセールなどを実施すると販売促進にもつながります。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    100円で野菜をポリ袋に詰め放題をやりました。
    始まる前から行列ができ、30分で完売でした。

    また、神奈川県内各地から20店が出店し、
    自慢の逸品やお買い得商品を販売しました。

    第2の要素→イベントとしての楽しみを提供する要素

    ゲームや遊び、パレード、ショーなど、
    イベントとしての楽しみを提供する要素によって、
    集客力を高めることができます。

    これにはゲームや遊びのように参加して楽しむものと、
    パレードやショーのように見て楽しむものがあります。
    限定された予算の中で実施するにはタイアップも考える必要があります。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    エアースライダーと紙芝居に来てもらい
    子供たちに楽しんでもらいました。

     

    第3の要素→地域の人たちにイベントに参加してもらう要素

    地域住民一体型イベントでは、地域の人たちに
    参加してもらうことがキーポイントになります。

    地域の自治会、子供会、ボーイスカウトやガールスカウト、
    老人会、少年野球やサッカーチーム、ママさんバレーなどの
    スポーツや趣味の会、幼稚園や学校、地域の事業所などに
    働きかけてイベントに参加してもらうと、
    地域住民が自分たちで作るイベントだという雰囲気が盛り上がります。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    地域の子供たちに“ぼんぼり”を描いてもらい
    これをイベント会場に飾り付けました。

    第4の要素→社会性やメッセージ性を訴求する要素

    交通遺児へのチャリティ、被災地への支援などが考えられます。
    また、地域の歴史や文化遺産を掘り起こして
    イベントに組み込むなどの方法も考えられます。

    この要素を組み込むことによって、
    商店街に対する共感性を高めることができるとともに、
    企業の協賛が得やすくなったり、
    マスコミに取り上げられたりする効果も期待できます。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    子供を対象にした抽選会の券を50円で販売し
    その売上げを熊本城復興のチャリティにすることにしました。

    第5の要素→商店街のお店を知ってもらう要素

    商店街の人たちは、自分の店は地域の人たちに
    知ってもらっていると思っていますが、
    地域の人に聞いてみると、意外に知らない方が多いのが現状です。

    イベントには大勢の人が集まってくるので、
    商店街のお店を知ってもらう大きなチャンスです。
    お店紹介のチラシ、ご来店サービス券の配布などを
    行うことも効果的でしょう。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    この点が不十分だったので、今後実施する際には
    しっかり取り組んでいくことが必要だと思われます。

    第6の要素→賑わいや華やぎを演出する要素

    イベントが実施されている空間は、賑わいや
    華やぎに満ちた非日常的な空間でなければなりません。

    風船や花の飾り付け、音楽や呼び声などによる演出は、
    イベントを盛り上げる脇役として不可欠です。

    “ぼんぼりフェスティバル”では、
    出店者が様々なノボリを立て、
    元気な売り声によって雰囲気を盛り上げました

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    なお、「商店街イベントの6つの構成要素」について
    詳しい資料が欲しい方は、下記のメルアドまでご連絡ください。
    無料にてデータをお送りします。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp                Tel.090-5521-7427

    ネットスーパーはどの程度利用されている?

    2017年7月6日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    先日、浅草に行ったら
    こんな風格のある銭湯がありました。

    最近、外国の観光客に銭湯が人気があるようですが、
    やはり、他人に裸を見せることには抵抗があるようです。

    しかし、古代ローマ時代には
    カラカラ帝の浴場に代表されるように
    多くの公衆浴場があり、皇帝と庶民が
    裸の付き合いをしていたという話もあります。

    その後は、キリスト教によって
    他人に裸を見せることを悪とする
    考え方が広まったと言われています。

    さて、今回のテーマは
    「ネットスーパーはどの程度利用されている?」

    ネットスーパーのネックは何か?

    買物に行くのが大変な高齢者や
    共働き・子育て世帯の需要を開拓しようと
    多くのスーパーが、ネットで注文を受けて
    宅配するというネットスーパーを始めています。

    今年の1月、日本政策金融公庫が実施した
    全国の20~70歳代の男女2千人を対象にした
    消費者動向調査に利用状況がまとめられています。

    これによるとネットスーパーの
    ショッピングサイトによる宅配は7.2%
    生協等による宅配は13.2%

    デパート・スーパーが96.7%
    ドラッグストア、八百屋、肉屋
    魚屋等の商店が2割前後という結果でした。

    ネットスーパーで食品を購入しない理由は
    「商品を見て選べない」が60.9%で最も多く
    次いで「価格が高い」が33.4%、
    「受取りが面倒」が24.1%の順となっています。

    商店街の共同宅配事業は…

    もっと高齢者を商店街の顧客に取り込もうと
    電話やファックスで注文を受けて
    宅配するという商店街の共同宅配事業

    私が聞く限りでは
    成功している事例はほとんどないようです。
    やはり、直接商品を目で確認して選びたいという
    ニーズに対応できないことが原因の一つかも知れません。

    宅配ではなく、買物が不便な場所まで
    軽トラックで行って買物してもらうという
    出張商店街を実施しているのが小田原橘商店会

    肉、魚、野菜・果物、豆腐、バーガー、雑貨
    などの店が1か所15~30分程度の時間留まり
    7か所を巡るという事業で、毎月第2日曜日に行われています。

    この方法ならば、商品を見て選ぶことができます。
    しかし、月に1回なので、それをカバーするために
    店によっては宅配にも対応しているようです。

    買物難民への対応をどうするか?

    先日、町田市にお住いの高齢者から
    近くにあった店がなくなってしまって
    買物にとても困っているという電話がありました。

    このように、近くに店がなくなって
    買物ができないという買物難民が増えています。
    これにどのように対応していくか?

    橘商店会の出張商店街は
    その対応の一つかも知れません。

    シャッター通りのように
    なってしまった横浜市の新大船商店街では
    空き店舗の前に、他の地域から店が出張してきて
    月に2回、魚や野菜を販売している事例もあります。

    今後、ますます増えていくことが
    予測される買物難民への対応
    利用者のニーズを踏まえて考えていくことが必要ですね。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                           大場 保男
        E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    訪問販売なぜ根強い?

    2017年6月29日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    7月16日、鎌倉の山崎商店会で
    「ぼんぼりフェスティバル」を行うことになっており
    そのチラシのデザインがあがってきました。

    県内各地から20店が出店し、
    子供に向けて紙芝居や
    エアースライダーもやります。

    お母さんたちには
    100円で野菜を詰め放題

    当日は会場で宴会をやろうというグループもいます。
    おおいに夏の夕べを楽しんでいただければと思います。

    さて、今回のテーマは「訪問販売なぜ根強い?」

    訪問販売、テレビ通販の3倍の売上げ!

    「訪問販売なぜ根強い?」という新聞の見出しを見て
    「えっ、今どき訪販?」という思いで記事を読んでしまいました。

    私自身、今から30数年前
    化粧品の訪問販売を1年半経験し
    まったく売れないダメなセールスマンでした。

    何軒訪問しても「けっこうです!」
    「間に合っています!」「来ないでください!」
    こんな断り文句が雨あられ、毎日が重い気分でした。

    玄関に「セールスお断り」という
    貼り紙のお宅も多くありました。

    だから、訪問販売自体が時代に合わなく
    細々と残っている程度ではないかを思っていました。

    ところがどっこい、日本訪問販売協会の推計では
    2015年度は1兆7123億円でテレビ通販の3倍、
    カタログ通販よりやや大きい規模とされています。
    さすがに、20年くらい前のピーク時と
    比べると半減しているそうですが、でも
    いまだにこんなに大きな売上規模かとビックリでした。

    なぜ、訪問販売は根強い人気があるのか
    その背景は高齢化だというのです。

    販売員と会話しながら買物ができる
    ことを楽しみにしているシニア客が多く
    便利なネット通販にはない魅力と映っているようです。

    B to Bでもフェイス・トゥ・フェイスが威力を発揮!

    機械工具商社の熊本市の「マスナガ」
    この業界にもネット販売の波が押し寄せてきています。
    しかし、社長はこんな信念で事業を行っています。

    「ネット販売とまともにやり合っても勝てません。
    うちの会社は真逆のフェイス・トゥ・フェイス
    に力を入れて、人間関係を強化することにしたんです」

    ネット販売は便利で安いが、
    現場に足を運び一緒に問題を解決する力はない。
    人による接客は、お客様の悩みに寄り添うことができ
    問題解決に向けてとことん取り組むことができる。

    この会社では「お客様の困りごとに
    NOを言わない」が合言葉になっており
    従業員はお客様からの難しい問題に
    積極的に取組み続けているそうです。

    「ネット販売の安売り合戦に
    巻き込まれなかったおかげで
    私が会社を継いでから利益率は6%に増えました」
    3代目の現社長の言葉です。

    商店街の店に活かせるヒントは?

    ある商店街の店を巡回したところ
    ネット通販にお客を取られている
    という声を多くの店から聞きました。

    自分の話を聞いて欲しい
    相談に乗って欲しいというシニア層のニーズ
    これが訪問販売の根強い人気につながっています。

    フェイス・トゥ・フェイスに力を入れて
    お客様の問題解決にとことん取組んで
    ネット販売の脅威をはね返している機械工具商社

    商店街の店が活かせるヒントは
    こんなところにあるのではないでしょうか。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                           大場 保男
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    商店街でも“フードドライブ”を!

    2017年2月24日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    今回のテーマは
    「商店街でも“フードドライブ”を!」です。

    カーブスでは地域貢献策として“フードドライブ”を実施

    異性の目を気にしないで済む
    女性だけのスポーツクラブとして
    あちこちに見られるようになったカーブス

    地域社会への貢献策として
    2007年よりチェーン全体として
    “フードドライブ”を実施しています。

    “フードドライブ”って何でしょうか?
    家庭で余っている食べものを持ちより
    地域の福祉団体や施設に寄付する活動です。

    アメリカでは1960年代にアリゾナ州で始まり
    今では全米に広がっており、とてもポピュラーな
    チャリティ活動として定着しているそうです。

    「もったいない」を「ありがとう」に変えるチャンス!

    日本では、1年に2,797トンの食品廃棄物が出され
    このうち食べることができる食品「食品ロス」は632トン

    これは、日本の食用の魚介類の量と同じくらいであり
    おにぎりにすると、日本人が毎日一人一個半のおにぎりを
    捨てていることに相当すると言われています。

    実にもったいない話ですね。

    一方、生活が苦しく、子供に満足な食事を与える
    ことができない家庭が増加しているという現実があります。

    捨ててしまいには「もったいない」ものを
    求められているところに届けることによって
    「ありがとう」に変える活動、これが“フードドライブ”です。

    カーブスだけでなく
    東京の江戸川区、文京区、渋谷区
    小平市、横浜の西区などの自治体でも行われています。

    回収できる食品の条件は?

    余っている食品ならば、何でもいいという訳ではありません。
    回収できる食品は次のような条件のものとされています。

    ・未開封で包装や外装が破損していないもの
    ・賞味期限が明記されており、
     まだそれが1ヶ月以上先のもの
    ・生鮮食品以外のものなど

    商店街でも“フードドライブ”を!

    地域の人たちにとって商店街は身近な存在です。
    自分の家にある余った食品を
    気軽に持ち込めることができるのが商店街です。

    商店街でも“フードドライブ”をやりましょう!
    というのが、今回の私からの提案です。
    これをやることによって、
    地域の人たちが商店街に足を向ける機会が多くなります。

    エコな活動に取り組んでいる商店街
    地域社会に貢献している商店街という
    イメージを抱いてもらうことができます。

    ポイントカードやセールとの連動も!

    食品を持ってきてくれたら
    ポイントをプレゼントする
    次回来店時の割引券をプレゼントする
    などのセールと連動させることもできます。

    このような地域貢献的な販売促進は
    マスコミが取り上げてくれる可能性があります。

    ぜひ検討してみてください。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                           大場 保男
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    客に興味を持つことが商売の第一歩

    2016年10月28日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで

    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

     

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、

    教えてもらったり、学んだことを

     

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから

    このブログを配信しています。

     

    先週、中学のクラス会で帰った静岡県沼津市

    仲見世商店街に、こんな看板が立っていました。

    img_1812

    静岡県で一番元気な商店街

    沼津仲見世商店街(振)

     

    実際の商店街は所々に空き店舗があり

    私が子供の頃のような活気はありません。

    img_1811

    では、あの看板は?

     

    “元気だった”という過去形の間違いなのか?

    それとも、“元気だった”頃の看板を掲示しているのか?

     

    不思議な想いを抱きつつ

    “若かった”クラスメイトに会いに行きました。

     

    さて、今回のテーマは

    「客に興味を持つことが商売の第一歩」です。

     

    私は、なぜ売れないセールスマンだったのか?

     

    今から30年以上前

    化粧品会社にいた私は化粧品のセールスをやっていました。

    セールス鞄に化粧品を詰めて、一軒一軒訪問販売です。

     

    まったく売れないダメなセールスマンでした。

    なぜ売れないのか?

    玄関に出て来る客に興味がなかったのです。

     

    客に興味を持てば

    「どちらの化粧品をお使いですか?」とか

    「乾燥肌の方ですか?」と相手に質問を投げ掛けることができます。

    そこから会話の糸口がつかめます。

     

    しかし私は、自分が持っている商品の

    ことしか意識していません。

     

    だから「間に合っています」と言われれば

    「また、お願いします」を繰り返して帰ってくるばかりです。

    これでは売れるわけがありませんね。

     

    100人以上の顧客の好みがすべて頭の中に入っている店主

     

    コーヒーメーカーの仕事で

    ある喫茶店を取材したときのことです。

     

    その店の店主は

    顧客の顔と名前が一致するだけでなく

    コーヒーの好みがすべて頭の中に入っています。

     

    だから、席についた顧客が黙っていても

    その顧客の好みの味のコーヒーを出すことができます。

    その数は100人以上にのぼります。

     

    「すごい記憶力ですね!」と驚いて問い掛ける私に対して

    「記憶力は良くも悪くもありませんよ」と淡々と答えました。

     

    「では、なぜ?」と問うと

    「お客様に興味を持つと、自然に頭の中に入って来るのです。

    覚えようとしたことはありません」との答えでした。

     

    客に興味を持つことが商売の第一歩

     

    何かの本で、イトーヨーカ堂の

    実質的な創業者である伊藤雅俊さんが

    このように言っていることを読んだことがあります。

     

    客に興味を持てば、客の姿や生活が見えてきます。

    だから、それに合った商品やサービスを提供しようとします。

     

    アパレルの店の店主に

    こんな話を聞いたことがあります。

     

    その店主、商品を仕入れに行ったとき

    これはあのお客様に合う商品だなと

    一人ひとりのお客様が目に浮かぶそうです。

     

    その顧客が来店すると

    「あなたにぴったり合うと思って仕入れて来たの」

    と、その商品を紹介します。

     

    客に興味を持たなければ

    こんなことは出来ません。

     

    500人の顧客の顔と名前が一致しないと店長になれない!

     

    アメリカの流通業の視察に行った日本の商業者たち

    あるスーパーの店先で非常に驚いたそうです。

     

    スーパーの入口に買物カゴを持った店長が

    一人ひとりの顧客の名前を呼んで挨拶している姿を見たのです。

     

    このスーパーでは

    500人の顧客も顔と名前が一致しないと

    店長のなれないのだそうです。

     

    スーパーと言えば

    安売りで客を集めていると考えがちですが

     

    このスーパーでは、顧客の一人ひとりの生活を見ており

    それぞれの時期に、それぞれの時間帯に

    顧客の生活に合わせた品揃えをしているのです。

     

    顧客の生活が見えていれば

    POPで何を訴えれば良いのかが明確になります。

    そうすると、POPのコピーが顧客の心に響くのです。

     

    客に興味を持つ

    そうすると、客が求めるものが分かるようになる。

    それが品揃えにつながり、情報発信につながる。

     

    伊藤雅俊さんは、

    このようなことを言いたかったのかも知れません。

     

    客に興味を持てずにダメなセールスマンだった私が

    彼に胸のうちを考えてみました。

     

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

     

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士

                          大場 保男

     

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