個人商店が次々と閉店し商店街が衰退していく…活力を失った地域がどんどん増えていく。このまま放置していていいのだろうか?
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タグ : 商店街活性化

    モノが売れないのは、人にフォーカスしないから!

    2017年1月5日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    昨年の11月にイラン人のソルト・アミール(通称トニー)が
    飲食店を開業、場所は藤沢本町駅からすぐの白旗交差点の角です。

    img_2033

    彼は今から30年近く前に来日し、
    狭いタコ部屋のようなところに宿泊して
    電機メーカーの下請けで働いていました。

    その後、ケバブの移動販売などを行い、
    私たちが実施する朝市にもよく出店してくれました。
    その彼が今回、店を持ったのです。

    ケバブを中心にしたメニューで
    テイクアウトもやっています。

    ケバブの海苔巻きのような
    独自に開発したメニューもあります。

    彼の隣にいるのは
    パートで働いているカンボジア人
    国際色豊かな彼の店
    一度行ってみてはいかがでしょうか。

    さて、今回のテーマは
    「モノが売れないのは、人にフォーカスしないから!」です。

    このままではネット通販にやられてしまうのか?

    クリック一つでほとんどのモノを注文でき
    しかも、自宅まで届けてくれるネット通販

    商店街に行って店主と話すと、
    かつては大型店に客を取られているという声が良く聞かれましたが
    今は、ネット通販にやられているという声が多くなっています。

    このままではネット通販によって
    商店街の店は淘汰されてしまうのでしょうか?
    単に商品だけにフォーカスしていたら、やられてしまうでしょう。

    客という人にフォーカスする!

    商品というハードを販売するのではなく、
    客という人にフォーカスするのです。

    最初に考えるのは
    やはり、その商品の良さは何かということです。
    通常は、その良さをダイレクトに訴えてしまいます。

    そうではなく、その良さは
    誰のどんな悩みを解決するのか?
    それによって、その人が得られるものは何か?

    というように人にフォーカスし
    商品によって、その人がどんな
    体験ができるのかを考えるのです。

    考えたことをPOPにして
    店頭や店内で情報発信していくのです。

    店主という人にフォーカスする!

    客という人にフォーカスするだけでなく、
    店主という人にフォーカスして
    コミュニケーションしていくことも必要です。

    例えば、「kiso bar」というビルの2階にある飲食店
    この目立ちにくい店が西麻布の新名所になっているそうです。

    1階の入口に、こんな黒板POPを設置してあります。

    昨日は六本木のケバブ屋のスタッフの方がいらっしゃいました。
    新しい出会いに感謝!!
    オープンして1ヶ月!!
    木曽信介(38)神戸出身です。
    お気軽にどうぞ!!

    この黒板POPは、店主という人にフォーカスし
    ビルの前を通る人とのコミュニケーションツールとして使われているのです。

    自分の出身地や趣味
    好きな食べものや好きな場所
    家族や従業員のこと

    最近読んで面白かった本
    どんな気持ちで商売をしているかなど
    店主の“人となりや考え方”を伝えていくのです。

    今、私はある商店街の各店の
    ニュースレターを作成しています。
    店主を前面に出した内容にしています。

    こうすることによって、
    それを見た人は親近感を持ちます。
    そこから人間関係づくりが進んでいきます。

    信頼できる人間関係ができると
    ネット通販も入り込めません。

    あの人が薦めるモノならばと、
    それだけでモノが売れてしまうのです。

    このように、
    客という人、店主という人にフォーカスし
    それを店頭や店内のPOP
    ニュースレター、Facebookで情報発信していきます。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男

            〒252-0226 神奈川県相模原市中央区陽光台2-12-8
                                      E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    「“まちゼミ”はセミナーではない!

    2016年11月10日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    15年前から始まった「まちゼミ」
    今では全国260か所で実施されており、
    14,000店が参加しています。

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    今週の月曜日(11月7日)に
    「まちゼミ」発祥の地である岡崎から
    松井洋一郎さんを講師に招いて「まちゼミ」のセミナーが行われました。

    川崎市役所が実施した
    このセミナーを聞きに行って来ました。

    そこで今回のテーマは
    「“まちゼミ”はセミナーではない!」です。

    10店舗からスタートした岡崎の“まちゼミ”

    岡崎と言えば徳川家康ゆかりの地
    そのため、歴史のある老舗が多いのが特徴

    しかし、郊外に大型店が出店してきて
    閉店が相次ぎ、800店以上の店が500店になってしまいました。

    代々続いた歴史のある店を
    自分たちの代で閉鎖してはならない

    イベントをはじめ、各地の商店街で
    行われている様々な事業を実施したけど
    売上げや本業には直接つながらない。

    そこで始めたのが“まちゼミ”
    参加店10店舗、参加客190人からスタートしました。

    15年後の今では
    参加店150店、参加客4,000人の規模に成長しました。

    あらためて“まちゼミ”とは何か?

    “バル”、“100円商店街”と並んで
    商店街活性化の3種の神器と言われている“まちゼミ”
    そもそも“まちゼミ”とは、どのような事業でしょうか?

    商店街の店主が講師となり
    自分の店を会場にし、
    5人程度という少人数のお客様を対象に
    生活提案をしたり、その店ならではの
    体験してもらう集まりです。

    例えば、川崎大師まちゼミでは
    米屋さんが「初めてのぬか床づくり」
    そば屋さんが「そばとなぜか?ワインの話」
    パン屋さんが「オリーブオイルでパンを食べる」

    “まちゼミ”でやってはいけないことがあります。
    それは、商品を販売することです。
    売り込もうとすれば、お客様は引いてしまいます。

    その場で販売しなくても
    参加したお客様は後から来店して商品を買っていくのです。

    再来店して商品を買う人の比率は約3割だと言われています。
    ここで、商売につながるわけです。

    “まちゼミ”はセミナーではない!

    “まちゼミ”とは、
    店主が講師となって店内でセミナーを実施し
    お客様の生活に役立つ情報を伝えること

    このような考え方が一般的です。

    しかし、松井洋一郎氏は“違う”というのです。

    彼曰く
    “まちゼミとは、セミナーではない
    コミュニケーション事業である”と。

    セミナーならば
    一度に多くのお客様を集めてやった方が効率がいいでしょう。

    しかし、“まちゼミ”はコミュニケーション事業だから
    少人数で実施しているのです。

    “まちゼミ”とは
    店主とお客様とがコミュニケーションを通して
    新しい関係を作っていくことが目的である。

    そして、店主という“人”を売っていく事業である
    というのです。
    彼のこの言葉が非常に印象的でした。

    コミュニケーションから
    生まれる関係性創造型ビジネス

    西麻布のビルの2階にある「kiso bar」
    普通だったら入りにくい立地の店ですが
    ここが今、西麻布の新名所になっているそうです。

    この店、1階の入口に黒板POPが設置されており
    店主の木曽さんが毎日書いています。

    “昨日は六本木のケバブ屋のスタッフの方がいらっしゃいました。
    新しい出会いに感謝!!
    オープンして1ヶ月!!
    木曽真輔(38)神戸出身です。
    お気軽にどーぞ!!”

    黒板POPで良くあるのが
    “7時までにご来店のお客様、生ビールが半額です”
    というようなものです。

    木曽さんの黒板POPとどこが違うのか?
    店主の年齢や出身地が分かります。
    新しい出会いに感謝しているというあたたかい人柄も伝わります。

    つまり、思い切って“個”が出ているのです。
    “個”を出すことによって、道を歩いている人と
    コミュニケーションをしているのです。

    “まちゼミ”と黒板POP
    全然違うものですね。
    しかし、そこには共通点があります。

    それは、双方とも
    “コミュニケーションから生まれる
    関係性創造型ビジネス”ということです。

    これからの個店のあり方を示しているように思います。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男

            〒252-0226 神奈川県相模原市中央区陽光台2-12-8
            E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    ネット全盛の今だからこと、人々は交流を求めている!

    2016年9月3日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    23年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    逗子市の「なぎさ通り商店街」
    JR逗子駅を降りて右に入った
    線路沿いの商店街です。

    入口に近い場所にスーパースズキヤ
    出口に近い場所にオーケーストアと、出入口にスーパーがあり
    その間に個性的な飲食店が点在している商店街です。

    商店街の中ほどにある「蒲竹水産」
    おでんやはんぺんなどを自家製造して販売
    外からは目立たない隠れた名店であり
    無添加の伊達巻は全国蒲鉾品評会水産庁長官賞を受賞しています。

    写真は「戸隠そばみなも」
    水車が目印の手打ちそばの旨い店です。

    IMG_1495

    「第6回地域再生大賞」の準優勝に
    「岡崎まちゼミの会」が選ばれました。

    この賞は、地方新聞45社と共同通信社によって設立され
    地域活性化に挑む団体を表彰するものです。

    岡崎で始まった「まちゼミ」
    現在、全国の200を超える地域で実施されています。

    神奈川県でも実施されていますが、
    まだ実地地域が少なく、今後さらに多くの地域で
    実施されることが期待されます。

    今回のテーマは
    「ネット全盛の今だからこと、人々は交流を求めている!」です。

    ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社長の
    高野登さんのこんな言葉を目にしたことがあります。

    「光り輝く国」を意味する「ジパング」、
    しかし今、日本の社会は非接触サービスであふれ、輝きを失いつつある。

    自販機、音声サービス、ATMなど。
    言葉を交わすことなく日常が過ぎ、心の交流が希薄になっていく社会。
    そして、増え続ける悲しい事件。
    今こそ日本人のやさしさと慈しみの心を見つめなおす時だろう。

    私たちの毎日は、まさに「非接触サービス」であふれていますね。

    欲しいものは何でも
    言葉を一切交わすことなく
    クリック一つで自宅まで届けてくれます。

    このような世の中の流れに抗するように
    アナログ販売の極とも言える朝市をやると
    大勢の人たちが集まってきます。

    対面販売の良さを再認識しよう
    もっと、地域の人たちが交流できるコミュニティをつくろう

    こんな狙いのもとに
    私たちは、「かながわ朝市ネットワーク」を立ち上げ
    各地の朝市の立ち上げ支援や、朝市同士の情報交換を行っています。
    活動の一環として
    年に1回、神奈川県内の朝市が一同の会する
    「かながわ朝市サミット」を実施しています。

    ほぼ、出店料だけで運営しているので
    ほんの少しの広報予算しか掛けられませんが
    1回当たり2~3万人の人たちが集まってきます。

    時々、不思議に思うことがあります。
    朝市と言っても、特別の安いものが売っているわけではない
    でも、なぜ朝早くからこんなに人が集まってくるのだろうか?と。

    そうなんです。人々は、ふれあいや交流を求めて朝市にやってくるのです。
    「非接触サービス」があふれている日常だからこそ
    「接触サービス」を求めているのです。

    朝市をやるたびに、このことを実感させられます。

    ある商店街の会長が
    朝市の会場で、こんなことを言っていました。

    「朝市では、売る方も買う方も笑顔、
    お互いに会話を楽しんでいる。昔の商店街はこんな感じだった。
    今の商店街にはこれがなくなった。だから衰退してしまったのだろう」

    便利さと効率性
    これらとともに、人々は
    ふれあいや交流、接触サービスを求めています。

    ビジネスモデルの中に
    このような要素を取り入れていくことも大切だと思います。

    明日、9月4日は
    川崎市の小倉商栄会での初めての朝市
    8時から出店者の受付なので、5時半には起きて出掛ける必要があります。

    朝市は大好きなんですが、朝早いのが苦手な私です。
    でも、毎日ではないので頑張って早起きして行って来ます。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男
                E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    2016年8月21日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    鎌倉の小町通り商店街、
    真夏の暑い盛りでも多くの人で賑わっています。

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    これだけ多くの人が集まる商店街
    当然、家賃は高くなり、えっ、そんなに高いの!
    と驚くような坪当たりの賃料です。

    その影響もあって
    小町通りは店の入れ替わりが激しいと言われています。

    他の場所よりも売上げがあがっても
    家賃負担が高いので、利益が出ずに撤退せざるを得ない
    そんな事例が多いというのです。

    神奈川県ではありませんが、
    これとは逆の話を聞いたことがあります。

    商店街内にあったデパートが撤退したため
    人通りが少なくなった商店街
    そのため、家賃が非常に安くなった。

    そのため、資本力があまりない若い商業者が
    その商店街に出店するようになり、
    面白い通りになったというのです。

    鎌倉の小町通りのように
    撤退しても次々に新しい店が出店してくるような商店街は例外であり
    ほとんどの商店街は、店が撤退すればそこは空店舗になってしまいます。

    投資額からスタートしての家賃設定では
    テナントは埋まらない。自分たちの街に誰に来て欲しいのか
    どんな人に入居して欲しいかのか、街をどう変えるのか
    地権者がこんな視点を持つことが大切だ。
    昨日はある集まりで、こんな話を聞いてきました。

    さて、第6回目のブログである
    今回のテーマは「商店街には買いたいものがない!?」です。

    「商店街の過去・現在・未来を考える」と題する
    流通科学大学の石原武政先生の講演を聞きました。

    講演の中で、従来の人集めイベントと違った
    タイプのイベントとして次の6つをあげていました。

    1. 静岡市の呉服町商店街から始まった「一店逸品運動」
    2. 山形県新庄市から始まった「100円(縁)商店街」
    3. 岡崎市から始まった「まちゼミ」

    4. 函館市から始まり、伊丹を基点に関西に普及している「まちバル」
    (神奈川県では「ちょい飲み」と呼んでいます)
    5. 千葉県柏市から始まった「まち歩きマップ」
    6. 島根県出雲市から始まった「商店街人生ゲーム」

    従来のイベントは
    商店街に人を集めることはするが
    それを個店に入店させるのは、個店の努力であるとしていました。

    ところが上記のイベントは
    個店に客を呼び込むことを目的に実施しており
    これが従来型のイベントと違うと言うのです。
    さらに、共通点として次の4つをあげています。

    1. 一過性のイベントに終わらせていない。

    補助金をもらって大々的にやる一過性のイベントではなく
    継続して実施しています。
    実施したら必ず反省する機会を設け、
    次の実施にフィードバックさせるようにしています。

    2. 商店街の全員参加を求めない。

    商店街の役員の悩みの種は
    会員の足並みがバラバラで
    非協力的な会員が多いということです。

    しかし、上記6つのイベントは
    最初から全員参加を求めていません。
    「この指とまれ!」で、やりたい店だけで実施しています。

    3. 小さな予算規模で実施している。

    いずれも小さな予算規模でできるイベントです。
    だから補助金を頼りにしなくても
    行政から独立して自主事業として実施することができます。

    4. 既存の商店街組織にとらわれずに事業ができる。

    商店街以外の外部の人たちを
    サポーターとして巻き込んで実施しています。

    これからの商店街の事業は
    商業者以外の地域の人たちや学生と
    一緒に行っていくことがポイントになります。

    このように見てみると、従来型のイベントとは
    コンセプトそのものが違うように感じます。

    さらに、石原先生は、商店街を利用しない理由として
    「商店街には買うものがない」という声を良く聞くが
    商店街を利用したことがないのに、
    なぜ「買うものがない」と分かるのかと皮肉っていました。

    「商店街には買うものがない」のではなく
    「買いたいものがある」ことを上手く発信できていないだけだ。

    その証拠に「まちゼミ」をやれば
    参加者の2~3割が再来店して店の客になると言っていました。

    「商店街には買うものがない」のではなく
    「買いたいものがある」ことを上手に発信していないだけだ。
    この言葉に大きく頷いている私でした。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    商店街の店はなぜ入りにくい?

    2016年8月12日

    IMG_1470中小企業診断士の大場保男です。

     

    私は平成4年から今に至るまで

    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

     

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、

    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

     

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから

    このブログを配信しています。

     

    八王子市の八幡町商店街

    八王子駅と西八王子の中間地点の

    甲州街道沿いにあるこの商店街

     

    かつては、ここが八王子の中心商店街だったそうで

    現在の店の数は約40店、蔵やレトロな雰囲気の店が散見されます。

    神仏具店が4店あり、これも他の商店街とは違う印象を与えています。

    古いアーケードが撤去され、

    すっきりしたイメージの商店街になりましたが

    撤去を巡っては、商店街内部でのコンセンサスづくりが大変だったそうです。

     

    “街ゼミ”発祥の地である岡崎から

    講師を招いて、商店街単独で2回の“街ゼミ”を実施したほか

    逸品づくり運動も行ったということです。

     

    周辺の住民は高齢化が進んでおり

    高齢化に対応した買物の場づくりが課題となっています。

     

    さて、第5回目のブログである

    今回のテーマは「商店街の店はなぜ入りにくい?」です。

     

    数年前に、地域の消費者7~8人で商店街の店を訪問し

    消費者の視点から、その店の良さや改善点について話し合い

    それをお店にフィードバックする活動を行ったことがあります。

     

    その時に「なぜ商店街の店は入りにくいのか?」

    ということがテーマになったことがあります。

     

    店の中に入ったら手ぶらで出てこられない!

     

    参加者のほぼ全員が同じ理由をあげていました。

    「一度店の中に入ったら手ぶらで店を出ることはできない。

    何かを買わなければならないから、入りにくい」というのです。

     

    スーパーやコンビニならば

    店内に入っても買うものがなければ

    何も買わずに店を出ても気が引けることはありません。

    商店街の店の場合は、そうはいかないから入りにくいと言うのです。

     

    そう言われてみれば、私にも体験がありました。

    探している商品がなかったので、どうしようかと思っていると

    店の人がじっとこちらを見ている、

    仕方がないので、欲しかった商品とちょっと違ったものを買ってしまったという体験です。

     

    「では、入りやすい店にするにはどうしたらいいですか?」

    という質問に対しては、「入りやすさを考えるより

    大型店にはない商店街の店としての強みを前面に出した方が良い」

    という答えが返ってきました。

     

    個店としての強みは何か?

     

    彼女たちがあげた様々な強みを整理すると

    次の4つの5文字熟語が浮かび上がってきました。

     

    第1の強み  自由裁量性

             大型店と違って、店主が接客の中で臨機応変に

             自由裁量ができることができ、“おまけ”や特別な

             サービスなどでお客様に喜んでもらえる点

     

    第2の強み  意向受容性

             お客様の要望や“わがまま”を聞いて、

             柔軟に対応でき、かゆいところに手が届く

             小回りが利くサービスを提供できる点

     

    第3の強み  独自伸長性

             自店の強みや個性を活かして独自な点を伸ばし、

             それを大きな武器にしていくことができるという点

             大型店は総合的な品揃えが求められるが、個店は独自性で勝負できる。

     

    第4の強み  人的交流性

             お客様と店の人とのコミュニケーションを通して

             人的な交流ができる点

             人的な交流やつながりが、店に対する信頼感につながっていく。

     

     

    このように並べてみると

    いずれも小売りの原点ですね。

    やはり、原点回帰が重要だということを再認識しました。

     

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

     

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士

                               大場 保男

            E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

     

     

    個店はCAT型ビジネスモデルを目指すべき!

    2016年8月9日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    最近、「谷根千」という言葉が注目されていますね。
    文京区から台東区一帯の谷中・根津・千駄木周辺の地区で
    下町風情が漂うこのあたりを散策するのが流行っているようです。

    「谷根千」の一つが谷中銀座商店街
    レトロな雰囲気が人気の商店街です。

    私が行ったときには外国人観光客が多くいました。
    その後に行った巣鴨の商店街ではほとんど見掛けず
    非常に対照的でした。

    酒屋の横にはベンチが置いてあり
    酒屋で買ったビールなどを
    ベンチに座って昼から飲んでいる人たちがいました。

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    熱い日だったので、私も飲みたかったのですが
    この後、人と会う予定があったので、グッと我慢しました。

    商店街にベンチを置くというこんな
    簡単なことで、訪れた人たちの交流を図ることができます。

    巣鴨の商店街の個店の店内には
    レジ横にイスを置いてある店が多いと聞きます。
    高齢者のお客様が多いので、イスに座って茶飲み話をしていくとのことです。

    さて、第2回目である今回のブログは
    「個店はCAT型ビジネスモデルを目指すべき!」です。

    DOG型ビジネスとは?CAT型ビジネスとは?

    前回のブログで
    商店街がなくなるのは「寂しい」けれど、
    買物にはあまり利用しないという人が多いということを書きました。

    でも、商店街の個店は買物に利用してもらわないと困りますね。
    では、どうしたら個店を利用してもらえるようになるのでしょうか?

    「良い値決め 悪い値決め」(田中靖浩著、日本経済新聞出版社)に
    DOGビジネスとCATビジネスという話が出ていました。

    商店街の個店の生き残りを考えていく上で
    ぜひ考えておかなければならない視点なので
    その一部をご紹介します。

    まずは、DOGです。
      D(デジタル)
         マネやパクリ、コピーが横行する。
      O(オンライン)
         国内外のライバルと安値競争が起こる。
      G(グローバル)
         仕事が安い国に奪われる。
    このDOGに噛みつかれると、
    マネされた上で、世界を相手に、安値競争をする
    消耗戦に巻き込まれるというのです。

    つまり、DOGビジネスは無料化に向かうというのです。

    これからは、DOGではなく、
    CAT(コージー、アナログ、タッチ)を目指すべきと
    著者の田中靖浩氏は説いています。

      D(デジタル)からA(アナログ)へ
         コンピュータには作れない魅力(アナログ)を目指す
      O(オンライン)からT(タッチ)へ
         買い手に共感してもらえる触れ合い(タッチ)を目指す
      G(グローバル)からC(コージー)へ
         安さよりも、こじんまりした居心地の良さ(コージー)を目指す

    DOGビジネスが無料化に向かうのに対して
    CATビジネスは、高い付加価値を付けることができ
    それに共感し価値を認める客は
    それ相応の料金を支払うというのです。

    典型的なアナログ人間である私は
    この文章を読んだとき、思わず快哉を叫びました。

    オンライン全盛の現在、特にCATのTが重要!

    私は、CATの中では
    特にT(タッチ)が重要だと考えています。

    今では、クリック一つで買物ができ
    自宅まで商品を届けてくれます。
    しかもペットの墓石まで何でも揃っています。

    オンラインによって
    本当に便利な世の中になりました。

    しかし、アナログの典型例の
    朝市をやると、朝早くから大勢の人が集まります。

    確かに新鮮で安い商品を
    買うことができるという魅力がありますが
    朝市には、スーパーの買物では味わえない
    触れ合いやコミュニケーションがあるからだと思います。

    つまり、T(タッチ)が朝市の大きな魅力になっているのです。

    例えば、和倉温泉の高級旅館加賀谷
    なぜ、人気があるのでしょうか?

    温泉に入り、食事をし、宿泊するなら
    安い旅館は沢山あります。

    しかし、加賀谷には
    “心和む、人穏やか、丁寧!”
    と言われるようなT(タッチ)があります。

    例えば、ドモホルンリンクルで知られている再春館製薬所
    お客様が住んでいる地域が台風に襲われると
    「お客様のお宅はいかがでしたか?」と電話を掛けるそうです。

    一切売込みなしのお見舞い電話
    自分のことを気にかけてくれていたのかと
    やっぱり嬉しいですね。

    これもT(タッチ)ですね。
    チラシ、ニュースレターにもT(タッチ)が必要です。

    情報発信にもTの要素を!

    私は、情報発信の3つの要素の1つに
    パーソナル訴求をあげています。

    チラシやニュースレター
    ホームページなどで情報発信するとき
    発信者の顔写真とともに、
    自分の好きなことや趣味のことを載せましょうとお薦めしています。

    このことによって
    発信者の人柄が伝わります。
    これによって、読む人は、より親しみと信頼感を抱きます。

    これは、情報発信におけるT(タッチ)だと考えています。

    接客、商品紹介、情報発信、アフターサービス
    すべての面でT(タッチ)の要素を盛り込めないか
    考えていくことが必要だと思います。

    「良い値決め 悪い値決め」(田中靖浩著)は
    DOGとCATの話だけでなく
    値決めの哲学についてなど
    きちんと儲けるためのプライシング戦略について書かれています。
    一度読まれてみてはいかがでしょうか。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男
     E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp   Tel.090-5521-7427

    商店街はいま必要なのか?

    2016年8月6日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    多くの商店街が衰退していくなか
    活気があり元気がある商店街の一つが
    川崎市のモトスミブレーメン通り商店街です。

    IMG_1387

    ドイツのロイドパサージュ商店街と連携し
    中世ヨーロッパのロマンと語らいをコンセプトに
    様々な活動を展開しています。

    ブレーメン方式とも言える
    独自のポイントカードを導入しており
    ポイント事業の取組みが評価されたことにより
    平成28年5月、中小企業庁より「はばたく商店街30選」を受賞しました。

    これだけでなく、
    一店一エコ運動、防犯ガーディアン、
    高齢者施設への出張商店街、秋の祭典「フライマルクト」
    商店街の音楽隊など、よくこれだけの活動ができるな
    と思われるくらいの多彩な活動を行っています。

    商店街活動を牽引しているのが理事長の伊藤博さん
    多くの公的役職も兼務していますが
    本業のクリーニング店の仕事もしっかりやっています。

    場所は東横線の元住吉駅前です。
    ちなみにこの駅には急行は止まりません。

    さて、今回のテーマは「商店街はいま必要なのか?」です。

    商店街は利用していないけど、なくなったら困る!

    数年前に、
    ある商店街周辺の地域の方々に集まっていただき、
    商店街の活性化について意見交換会を行ったことがあります。

    「商店街を利用していますか?」という質問に対して
    「以前は利用したが、今はほとんど利用していない」
    という回答が大半でした。

    そこで、「商店街を利用していないのならば
    商店街はなくなってもいいのではないですか?」と質問すると

    一瞬の間を置いて
    ほとんどの方が「商店街がなくなったら困る」と答えたのです。
    すぐにではなく、一瞬の間を置いて答えたという点に、微妙なニュアンスを感じました。

    「利用していないのなら、
    商店街がなくなってもいいのではないですか?」
    と質問すると、「なくなったら地域が寂しくなるから困る」というのです。

    商店街は利用しないけど
    商店街がなくなると地域が寂しくなるから困る。
    これが地域の方々の意見でした。

    学生も商店街の現状を憂えている?

    大学の教授である満薗勇氏が
    「商店街はいま必要なのか」という本を書いています。

    その中に、学生に対して
    商店街について質問した記述があります。

    大学の講義で商店街をテーマで話をすると、
    学生からのコメントは、さびれゆく商店街の現状を憂うもので溢れかえる。

    ・小中学校のときよく使っていた商店街が、
     最近できたショッピングモールの影響で、
     コンビニとパチンコ店以外がなくなって残念だった。

    ・商店街は残ってほしい。あの雰囲気が好きなので。
    ・個人的に商店街は好きなので、
     盛り上がり直してくれると嬉しい。

    このように、商店街がさびれていくことに対しては、
    多くの学生から「残念」「悲しい」「さみしい」といった声が寄せられますし、
    商店街を「好き」だという学生が数多くいます。

    「では商店街で買物をしているか?買物したいと思うか?」と問い掛けると
    学生からは、「していない」「したいと思わない」という答えが返ってきます。

    商店街周辺の地域方々が
    商店街がなくなると街が寂しくなると
    感じていることは理解できますが、

    商店街を利用しない学生までが
    「残念」「悲しい」「さみしい」と
    感じている、このことは大きな驚きでした。

    なくなるのは困るけど、商店街では買物しない!

    学生も地域の方々も、商店街は物を買う場としては利用しないけれど
    街路の賑わいの場、交流の場、地域コミュニティの担い手
    という面から、商店街の存続を望んでいると言えるでしょう。

    しかし、これだけでは経済活動は成り立ちません。

    地域コミュニティの担い手としての役割を果たしつつ
    経済的にも成り立つ商店街にしていくにはどうしたら良いのか
    こんな観点から商店街のあるべき方向を見極めていく

    今後、このブログでは
    この点について考えていきたいと思います。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男
       E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

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