個人商店が次々と閉店し商店街が衰退していく…活力を失った地域がどんどん増えていく。このまま放置していていいのだろうか?
Blog
  • HOME »
  • Blog »
  • 地域の活性化

タグ : 地域の活性化

    アメリカでは“ファーマーズ・マーケット”が地域活性化の切り札!

    2019年6月18日

     

    こんにちは
    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    26年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    スーパーがなくなってしまった、さあどうする?

    シャッターが閉まった店が目立つ横浜市栄区の新大船商店街
    商店街の近くにあったスーパーが閉鎖になってしまいました。
    高齢者が多いこの地域、大型スーパーまではかなり遠い。

    さあ困った、どうしよう…というので
    地域の人たちから商店街に要望がありました。

    定期的に野菜を出張販売して
    くれる人を呼んでもらえないだろうか?

    そこで、茅ヶ崎の湘南野菜を販売している
    人にお願いして販売してもらうことにしました。

    せっかく出張販売しても
    そのことを知ってもらわなければ…と

    チラシを1000枚印刷し、自治会の協力を得て
    地域の各世帯に配布してもらいました。

    その第1回が先週の日曜日(6月9日)、
    果たしてお客様は来てくれるだろうか?

    9時から販売開始予定だったのですが
    8時半ごろからお客様が集まり始め
    私が会場に着いた10時頃にはほぼ完売状態

    後から来たお客様は買うものがない状態だったので、
    販売者は、「申し訳ありません!」と平謝りの繰り返しでした。

    飲食店が地元の野菜を使ったメニューの提案!

    大和市の桜ヶ丘駅前の商店街
    昨年から年に2回ほど朝市を実施しています。

    この朝市で大人気なのが地元の久田の野菜
    毎回、ブースの前には長蛇の行列が出来ます。

    今年の5月の朝市を実施したときに、
    初めての試みとして
    商店街周辺の飲食店5店が、地元の野菜を使ったメニューを提供

    ほとんどの店が多くの来店客で賑わいました。
    これをきっかけに、朝市の時ばかりではなく、
    今後も農家と提携して、地元の野菜を使ったメニューを
    提供していく店が何店か出てきました。

    このような地元農家と飲食店のネットワークによって
    近所の畑でその日の朝に収穫された新鮮な地場野菜が
    その日のうちにメニューとなって飲食店で提供できるようになります。

    ファーマーズ・マーケットは地域コミュニティの核!

    アメリカでは市街地などで
    地元の農産物とその加工品などを販売し
    地域住民の交流拠点となっている
    ファーマーズ・マーケットが盛んに行われているそうです。

    農業者と商業者、地域住民が一体となった
    地域コミュニティが、ファーマーズ・マーケットなのです。

    アメリカでは近年、ファーマーズ・マーケットが
    中心市街地再生の重要な役割を果たすという
    認識が深まっていると言われているとのことです。

    私たちは、朝市の集客のために
    農家に出店してもらおうと考えてきましたが

    これだけにとどまらず、
    商店街の新たなコミュニティづくりのために
    農業者と商業者のネットワークをもっと
    もっと強くしていく必要があると思います。

    そこに商店街や地域活性化の
    一つの方向性があるように思います。

    さて、このブログは「商店街・地域活性化」がテーマですが
    私のもう一つのライフワークがシニアの方々の起業の応援です。

    地域の活性化には、
    起業する人をもっと増やしていくことが大切だと考え
    4年前から今までに250本近くの起業応援のブログを発信しています。

    今回、その集大成として
    50代・60代の方の起業が成功するポイントを
    90分の動画にまとめ、7月から期間限定で公開することにしました。

    周りの方で、起業してみたい方や
    起業に興味を持っているか方がいましたら、
    動画を見ていただくようご紹介ください。

    下のURLをクリックすると
    どんな内容の動画か詳しいことをご覧になることが出来ます。

    http://lifework-kigyo.net/lp/web_seminar.html

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】
    経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

     

    “谷中ぎんざ”で聞いた商店街活性化に向けての10のポイント

    2019年4月16日

     

    こんにちは
    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    26年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    妻の父親が亡くなり
    実家のある宮崎県高原町に行って来ました。

    人口8千人の過疎の町で
    あちこちに「売地」や「売家」という看板が目に付きます。

    じつはこの町、神武天皇が生まれた地だそうで
    数々の神話や伝説が伝えられています。

    駅の向こうに聳える高千穂峰の山頂には
    「天逆鉾」(あめのさかほこ)があり、かつて坂本竜馬が
    お龍さんとの新婚旅行でこの山に登って
    山頂の「天逆鉾」を引っこ抜いたという話が伝わってます。

    さて、今回は、「“谷中ぎんざ”で聞いた
    商店街活性化に向けての10のポイント」です。

    10個の項目に基づいて
    私なりの解釈を加えながら
    今回をはじめ3回に分けてシェアしたいと思います。

    第1のポイント
    個店の魅力と商店街活動は車の車輪(本質を忘れるな!)
    顧客は個店を目指してやってくる

    30年くらい前の商店街活性化というと
    アーケードやカラー舗装などハード整備がメインでした。
    しかし、ハードを整備しただけでは活性化にはつながりません。

    そこで、もっとソフト事業をやるべきだということで
    商店街に人を集めるイベントが盛んに行われるようになりました。
    ところが、商店街に人が集まっても、店の売上げはあまり上がりません。

    戸越ブランドで有名な戸越銀座商店街
    かつては、人集めイベントに力を入れていました。
    イベントの時には大勢の人で賑わいますが、
    イベントが終わると、普段のような人通りが少ない商店街

    これでは、本当の商店街活性化につながらない
    本当の活性化は、個店の売上げが上がり、
    個店そのものが元気にならなければ、意味がない

    そのためには、個店の魅力を高めるべきだ
    そこで始めたのが、個店の品揃えの独自性の強化

    その結果生まれたのが、各店が独自の商品を開発する
    戸越銀座ブランドづくりだったというのです。

    商店街は、地域コミュニティの核と言われており
    商店街に人が集まって、交流することは非常に大切です。

    しかし、人が集まっても、個店の売上げに結びつかなければ
    売上げ不振による空店舗が増加してしまいます。

    だから、本当の商店街の活性化のためには
    個店の魅力と商店街活動は車の両輪というわけですね。

    第2のポイント
    商店街リーダーの育成は簡単にはできない?
    商店街の活性化は「商店街バカ」の数で決まる!

    商店街の活性化には
    「若者」「女性」「バカ者」が必要だと言われています。

    「商店街バカ」「バカ者」とはどんな人でしょうか?
    短期的な利害得失を超えて、「とにかくやろうよ!」
    と呼び掛けて、自分が先頭に立つ人が「バカ者」であると私は捉えています。

    理屈や論理で考える人は「リコウ者」です。
    「バカ者」は、理屈よりの実践を重視します。

    実践しなければ、次の現実が見えてきません。
    理屈だけあれこれ考えても、何も始まりません。
    「バカ者」は、このように考える人です。

    商店街の会合で、何かやろうと意見を言うと
    「だったら、お前がそれをやれば…」と自分に役割が押し付けられてしまう。
    だから、アイデアや意見があっても黙っている、こんな声をよく聞きます。

    「バカ者」はこんな時に
    「自分がやるよ!」と積極的に手を上げます。
    それが出来るか出来ないかはあまり考えません。

    こんな「バカ者」が商店街の活性化に
    不可欠な人材なのです。口先だけの評論家は要らないのです。

    「バカ者」であっても商店街の店主です。
    そんな「バカ者」の店、繁盛しているケースが多く見られます。

    実践力と積極性に秀でている「バカ者」
    商店街だけでなく、自分の店の活性化にもプラスに働いているのでしょう。

    第3のポイント
    1店で2世帯分の所得が得られれば後継者不足は解消!

    息子は後を継いでくれない、この店も自分の代でお仕舞いだ
    こうなると、もっと店を良くしようという意欲がなくなってしまう
    商店街を歩いていると、こんな商店主が多いように感じられます。

    後継者不足が商店街に活性化に大きな問題になっています。
    では、なぜ後継者がいないのでしょうか?
    生活が出来るほどの売上げが見込めないというのが大きな理由です。

    個人経営の商店主には退職金はありません。
    国民年金だけでは、老後の生活には不十分です。

    親たちの老後の生活資金
    後継者である自分たちの毎日の生活資金
    この2世帯分の資金を確保できる所得が得られそうもない

    こんな現実が目の前にあるならば
    後を継ごうという気持ちにはなりませんよね。

    商店街は地域コミュニティの核だ、地域の人たちの交流の場だ
    店を継いでも、生活できる売上げが上げられないのであれば
    このような言葉は、ただ空虚に響くだけです。
    ここに商店街活性化の原点があるように思います。

    今回は以上です。

    次回は、第4、第5、第6のポイントについてご紹介します。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】
    経済産業大臣登録中小企業診断士    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

     

    息子の店の味が濃いと感じた母親はどうしたか?

    2018年4月28日

     

    こんにちは
    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    小田原城の藤棚の花が咲きました。
    大正天皇がこの藤をご覧になって感激されたので
    「御感の藤」と言われているそうです。

    樹齢は約200年と推定されている古木
    5月中旬~下旬が見頃だそうで、今はまだ早かったようです。

    さて今回のテーマは
    「息子の店の味が濃いと感じた母親はどうしたか?」です。

    息子の店の味が濃いと感じた母親

    日経流通新聞に載っていた話です。
    最近、息子さんが開業した居酒屋に友人と行った母親

    たくさんのつまみを頼んだが
    そのどれもが彼女には「しょっぱく」感じます。

    同年代の60代以上の仲間たちは
    よく居酒屋で会食しますが、薄味の店には
    何度も通うという話をよく聞いていました。

    「全体的に薄味にして
    卓上に塩や醤油を置いたらいいのに」と思いましたが
    それを息子に言うか言うまいか迷いました。

    愛する息子の店、意を決し
    「ごめんね」と前置きして、このことを伝えました。

    「おふくろ、教えてくれてありがとう」
    息子さんはその言葉を真摯に受け止め
    いくつかを口にして、塩加減を調整する必要性を感じました。

    「わかった!ありがとうね」と
    笑顔になったという息子さんの話です。

    店に不満があっても、
    お客さまがそれを教えてくれるとは限りません。
    黙って、その店には足を運ばなくなります。

    もし、思い切って教えてくれるとしたら
    それはその店に対する期待値が高い証拠ですね。

    ある焼肉店の開業時は閑古鳥、なぜ?

    よく名の知られた焼肉店の話です。
    開業の特別サービスを大々的にチラシで宣伝して
    いざ、開店したところお客様が殺到して大混乱

    スタッフがまだ慣れていないところに
    お客様が殺到、混乱するのも無理はありませんね。

    この悪評が広まったせいか
    次の日からは、閑古鳥が鳴いている状態に。

    そこで考えたのが、お客様から不満の声を聞くこと
    レジで不満な点を教えていただくようお願いしました。

    指摘してもらった不満な点を一つずつ改善していき
    今では、お客様に支持される繁盛店になりました。

    北欧のあるスーパーでは
    不満の声を聞かせてくれたお客様には
    ポイントをサービスするという話も聞いたことがあります。

    私の店の良かった点を教えてください!

    お客様の不満の声を聞いて
    店を改善していく、これ重要なことですが
    逆に、お客様から良い点を聞いて活かしている店もあります。

    何年か前に取材に行った宮崎県小林市の飲食店
    その店では「私たちのお店の良かった点がありましたら
    教えていただけますか?」という紙をテーブルに置いてありました。

    不満な点ではなく良いと思った点があったら
    書いてくださいというお願い
    2割程度のお客様が書いてくれるそうです。

    これをどう活用しているか?
    翌朝の朝礼時に、従業員の前でこれを読み上げます。
    すると、嬉しくて泣き出す従業員もいるほど、みんな喜びます。

    朝からお客様からのお褒めの言葉を聞いた従業員
    もっと喜んでもらおうと、一生懸命になります。

    こんなお店が繁盛しないわけはありません。
    繁盛店だったからこそ、依頼を受けて私が取材に行ったのですから。

    不満の声、お店を褒める声、どちらを集めればいいのか?

    どちらを集めるかは、目的によって変わると思います。
    商品やメニュー、サービスの改善に役立てようとしたら
    不満の声を積極的に収集することが必要ですね。

    従業員のやる気や士気を高めるためとか
    チラシやホームページなどで自店をPRする場合には
    自店の良い点を集めて活用することが必要でしょう。

    葉山朝市代表の柳さんから、こんな話を聞いたことがあります。
    朝市が上手く行かなかった時には反省会をやらない、
    反省会は上手くいった時にしかやらない。

    上手くいかなかった時に出る意見は、後ろ向きのロクな意見しか出ない
    上手くいったときこそ、前向きで建設的な意見が出るというのです。
    言われてみれば、そうだなぁ~と思いました。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】経済産業大臣登録中小企業診断士       大場保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

    動画を導入して売上げが3割アップした店も!

    2018年4月8日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    桜は散ってしまって
    葉桜になってしまいましたが、
    相模原市では4月7~8日が桜まつり。

    花が咲いていなければ
    客も少なくてゆっくり出来るだろうと
    思って行ったら、例年のように大変な人込みでした。

    色々な店が出店していましたが
    何と、葬儀屋が出店していました。

    「新たな自分の出発点」
    「夢 目標を持とう」という大きな筆文字の看板

    その横に、希望の祈願をする方、
    いやな事を葬りたい方
    指定の用紙に書いて奉納しましょうと書かれていました。

    なるほど、葬儀屋だからいやな事を葬りますよ、そして
    自分の新たな自分の出発点にしましょうというメッセージ
    言われてみれば、理にかなっているなと納得した次第です。

    さて、今日のテーマは
    「動画を導入して売上げが3割アップした店も!」です。

    商店主の顔が見えることで来店を促す

    人口減と郊外型の商業施設に客を奪われ
    シャッター街への危機感が強まっている
    新潟県魚沼市の小出商店街

    2014年から始めたのが各店舗の知恵や
    技術を紹介して集客増を目指す「魚沼職人大学」

    加盟する16店舗の経営者が「教授会」を組織し
    活性化策に取り組んでおり、その一環として行われているのが
    Facebookで各店舗の動画を公開している活動

    理容店やパン屋などの店主と店舗に焦点を当て
    各店が1分ほどの動画で仕事ぶりを公開しています。

    「商店主の顔が見えることで来店を促す」
    ことが狙いで、参加店では取り組み前に比べ
    売上高が約3割増えるなどの成果が出始めているそうです。

    成果が出ているポイントの一つは動画の導入

    売上げが3割もアップした
    というのはすごい成果ですね。

    私は、そのポイントは2つあると思います。
    1つ目は、動画を導入したということです。

    「百聞は一見に如かず」という言葉のように
    動画の情報量は写真や文字と比較して格段に多く
    約3分間の動画をWEBページに置き換えた場合
    約12ページ分に相当すると言われています。

    さらに、文字や静止画では表現できない
    雰囲気や音、人の表情やニュアンスなどを
    リアルに伝えることが可能です。

    こんなことは私が言うまでもなく
    みんな知っていることだと思います。

    でも、商店街のホームページを見ても
    動画を利用して商店街の活動や店舗を
    紹介している事例は極めて稀です。

    なぜでしょうか。動画を撮って載せるのは
    面倒だ、金が掛かると思っているからではないでしょうか。

    結論から言えば、簡単でお金も掛かりません。
    なぜそんなことが言えるかというと
    私自身が動画を活用していたからです。

    撮影は、スマホやタブレットを
    三脚に固定してやれば、自分一人でできます。
    私は3,000円ほどで買った三脚にiPadを固定して撮影しました。

    撮影した動画の編集や音入れ
    テロップ入れは、iPadに付いている
    編集アプリで簡単にできました。

    二つ目のポイントは店主に焦点を当てていること

    大型店やチェーン店と違って
    個店の強みは、店主の人柄や個性です。

    だから、「商品を売る前に店主を売れ!」
    と言われており、商店街で行われている「まちゼミ」は、
    これをコンセプトにしているので成果につながっています。

    「魚沼職人大学」の動画では
    「店主の顔が見えることで来店を促す」
    ことを狙いとしています。

    店の信頼は店主への信頼です。

    こんな人がやっている店なのか
    こんなことを教えてくれるのか
    こんなふうに商品を作っているのか

    動画でこのようなことを伝われば
    グッとその店が身近に感じられ
    信頼とともに親しみが生まれます。

    動画でもっと店主や店舗のことを
    紹介してみてはいかがでしょうか。

    今回は以上です。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

    地域の小売店は何を売っていけばいいのか?

    2017年11月25日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    10年近く前に買った松尾匡著「商人道ノススメ」
    今回、再読してこんなに良い本だったかと驚きました。

    石田梅岩の石田心学や近江商人たちの商人道
    その根底にある考え方は、解放個人主義原理
    中心に置かれた価値は「他人への誠実」

    その対極にある考え方が、身内集団原理
    境界のある集団内部での人間関係を重視し
    中心に置かれた価値は「身内への忠実」

    今こそ、解放個人主義原理に貫かれた
    商人道を復活させるべきだと説いています。
    ぜひ、一読されることをお勧めします。

    さて、今回のテーマは
    「地域の小売店は何を売っていけばいいのか?」です。

    レタス1玉から墓石まで…

    家庭にいながらクリック一つで
    レタス1玉から墓石まで買うことができ、配達までしてくれる。
    だから買物にネットを利用する人が急速に増えています。

    経済産業省が発表した
    2016年度のネットを利用した買物金額は
    15兆1,358億円で、前年に比べて9.9%の伸び
    小売市場全体の5.43%に達しているそうです。

    商店街の店主の人たちと話すと
    最近は、街を出歩く人が昔に比べたら
    かなり減ってしまった。ネットで買物する人が多くなったからだろう
    という声をよく聞きます。

    将来的には、小売りの20%が
    ネットでの買物になるだろうという予測もあります。
    こうなったら、街はどうなってしまうのでしょうね。

    パンは嫌いだけど、あんたから買うよ!

    小田原でパン屋をやっているTさん
    定期的に朝市をやっています。
    Tさんと朝市に来たお客様との会話です。

    現在はお店を辞めて、お一人で暮らしているそうですが
    とてもお元気なあるご年配の女性

    あんた達、このことろ朝から寒いのにご苦労さんだね~
    若いのにね~頑張っている姿を見てたら、買わずにいられないよ!

    いゃ~買っていただかなくても
    朝市に来ていただいて、お話しするだけでも私たちは嬉しいですよ!

    何言ってんだよ!そんなことできないよ
    わたしゃ、パンは嫌いだけど、人にあげるから…

    来ていただいただけでも嬉しいのに、とてもかっこいい女性でした。
    嬉しさのあまり、黒糖のパンをお家に届けたら

    これサービス
    サービスと言うか、とにかく食べてもらいたくて…
    そうけ、ありがとよ!寒いけど、頑張りなよ

    だから朝市は楽しい、嬉しい!
    クセになる!

    いかがでしょうか。
    この会話の中に、これからの小売店が
    目指していく方向性があるように思います。

    「まちゼミ」も「バル」も「100縁商店街」も…

    自分はパンは嫌いだけど、
    Tさんからパンを買っていく。
    Tさんはいったい何を売っていたのでしょうか?

    もちろんパンを売っていたのですが
    パンとともにTさんという“人”を売っていたのです。

    “人”や“人柄”、これを通しての触れ合いや交流
    これはネットや大型店では販売することはできません。

    今、マーケティングの世界では
    “人柄マーケティング”という言葉が注目されています。
    商品や情報を販売する前に“人柄”を売りましょうというマーケティングです。

    商店街活性化の三種の神器と言われている
    “まちゼミ”も“バル(神奈川県ではちょい飲み大会”も
    “100縁商店街”も、商店主という“人”を売っています。

    “まちゼミ”では
    生活に役立つ情報を伝えていく中で
    店主という“人”を売っています。

    “バル”も新規に来店したお客様に
    コミュニケーションを通して、店の従業員や
    店主という“人”を売っています。

    “100縁商店街”も、100円の低価格商品を
    来店のきっかけとして、店主とお客様との“ご縁づくり”を行っていく
    つまり、ここでも店主という“人”を売っているのです。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士  大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp       Tel.090-5521-7427

     

    高齢者を呼び込むコンビニ

    2017年11月9日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    私たちの一緒に「かながわ朝市ネットワーク」の
    活動を行ってきた平塚の高久さんが、大船のルミネに店を出しました。

    入口の左側の目立つ場所にあり
    コッペパンをテーマにしたお店です。

    コッペパンに、焼きそば
    明太ポテト、コロッケ、あんバター
    ラムレーゾンなどをはさんだコッペパンが並んでいます。

    大船に行く機会があったら、ぜひ覗いてみてください。

    さて、今回のテーマは
    「高齢者を呼び込むコンビニ」です。

    もともとコンビニは若い人たちを
    ターゲットにした店舗形態でした。

    しかし、今やあらゆる年代の人たちが
    買物に、コピーに、銀行のATMに
    宅配便に、税金の支払いに利用されています。

    そんな中、特に高齢者に力を入れているコンビニ
    東武スカイツリーラインの鐘ヶ淵駅前にある
    セブンイレブン墨田丁目店がそれです。

    客を見て不満・ニーズを察知

    オーナーの松山文子さんは
    「売上げをつくることを先に考えてはいけない。

    何が求められているのか、をまず考えてから
    品揃えしないと、見抜かれてしまう」と話しています。

    少ない人数で切り盛りしているコンビニでは
    店員の方からお客様に声を掛けることはほとんどしません。

    しかし、松山さんの店では
    「何かお探しですか?」「荷物をお預かりしておきましょう」
    などと高齢者に積極的に声掛けをしています。

    お客様への挨拶も、
    一人ひとりに目を向けて
    しっかり声を出して挨拶しています。

    さらに、世間話の聞き役になったり、
    付き添って買物を手伝うようなこともしているそうです。

    このような接客を通して高齢者の生の声に
    触れる中から、ニーズや不満を察知しているとのことです。

    自店だけでなく他店の客も観察

    松山さんは、墨田5丁目店ともう1店の
    オーナーなので、自分が経営する2店を巡回する
    ことを日課にしていますが、

    競合する他のコンビニも巡回しています。
    「他店ではどんなことをやっているのか」
    と目的にしているのではなく、その店のお客様を観察しているのです。

    セブンイレブン全体の1店舗あたりの
    平均日商は約66万円ですが、

    高齢者のニーズをしっかり捉えている
    松山さんの店は、この数字を5割程度上回っているそうです。

    商店街のお店のお客様も高齢化が進んでいますが、
    お店の人たちは、高齢者のニーズをしっかり把握しているのでしょうか。
    ニーズを把握するために、高齢者をどの程度観察しているのでしょうか。

    自店だけでなく、他店にも行って
    来店客を観察してニーズを把握している店が
    どの程度あるのでしょうか。

    自店と同じような商品を販売している店に行って
    来店客の観察を通してニーズを把握する行動を
    1週間に1回行えば、かなりの情報を掴むことができると思います。

    こんな地味な行動の積み重ねが
    地域のお客様に支持される店づくりにつながるのではないでしょうか。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】  経済産業大臣登録中小企業診断士      大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp          Tel.090-5521-7427

     

     

    買物弱者700万人をどうする?

    2017年9月29日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    さて、今回のテーマは
    「買物弱者700万人をどうする?」です。

    20年間で食料品小売店が6割も減少!

    商業統計によると、全国で一定以上の食料品を
    扱う小売店の数は、2014年調査時点で約24万件
    20年前に比べると58%、つまり半分以上減少しています。

    東京都は54%、神奈川県で55%の減少となっています。
    減少した店の大半は、個人営業などの小規模店舗です。

    私のところにも、東京・町田市の高齢者から
    近くにあった店がなくなってしまったので、
    買物が不便で困っているという電話がありました。

    買物弱者を対象に移動スーパーの参入増加

    店舗がなくなると困るのは、高齢者の買物
    近隣に店舗が存在せず、日々の買物に不便を感じている買物弱者

    経済産業省による2014年の推計で700万人
    今後、高齢化とともに着実に増えていくといわれています。

    食料品や日用品を満載したクルマで
    店舗のない地域を巡回する移動スーパー

    現状では数百台と見られていますが
    今後数年のうちに2,000台まで増える見込み

    ローソンやセブン・イレブンなどのコンビニ
    イオンなどの大手スーパーの参入が増加しています。

    移動スーパーの最大手「とくし丸」の事例

    年に100台ペースで増えているという
    移動スーパーの最大手「とくし丸」(徳島県)では

    提携スーパーの店頭価格より
    原則的に1品10円高く販売しています。

    ドライバーは独立事業主
    商品の平均粗利率30%のうち
    ドライバーの手取りは約18%

    多いドライバーで月の手取りは
    50~60万円になるそうです。
    車両代の300万円強はドライバーの負担となっています。

    移動販売車の規制、緩和の方向へ!

    移動スーパーなどの移動販売車には
    都道府県の管轄区域をまたがっての営業はダメ

    流水式手洗い設備の設置など
    営業許可の厳しい規制が掛けられています。

    でも、これが移動販売の事業拡大を
    阻害する一因となっているので、緩和する方向に向かっています。

    私たちが朝市をやる場合も
    移動販売車の厳しい規制がネックになっています。

    神奈川県の場合、県内一円での営業許可を持っていても
    横浜、川崎、相模原、藤沢、横須賀の5都市は
    それぞれの都市での営業許可を取らなければなりません。

    平塚の移動販売車が藤沢で営業を行う場合は
    藤沢の許可を取らなければならないのです。

    移動販売車の管轄区域の規制が緩和になれば
    もっと買物弱者のための移動販売事業が拡大していくでしょう。
    そして、私たちの朝市もやりやすくなります。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】 経済産業大臣登録中小企業診断士     大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp         Tel.090-5521-7427

     

     

    たかがお茶、されどお茶

    2017年9月14日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    前回は、まちづくりの大御所と言われている石原武政先生の
    「まちづくりが形式的な平等主義になっては何も進まない。

    全員参加、全員一致、負担の平等は商店街を地獄に導く三原則である」という
    言葉をご紹介させていただきました。

    これを読んだ茅ヶ崎のサザン通り商店会の
    前の会長である小林健二さんから
    「本当にそうだよね」という感想をいただきました。

    小林さんと言えば
    サザンオールスターズの桑田佳祐に
    子供の頃から野球を教えていたという“野球小僧”つながり

    商店街の中にサザン神社まで立ててしまい、
    自店のお茶屋では「茶山」(さざん)というお茶を販売しています。
    このお茶が大変美味しいのです。

     

    そこで今回のテーマは「たかがお茶、されどお茶」です。

    お茶を飲んで話し込んでいくお客様

    “おばあちゃんの原宿”
    として知られている巣鴨の地蔵通り商店街
    この商店街では、レジの脇に椅子を置いてお客様に座っていただき
    お茶を出して接客する店が多いと言われています。

    一杯のお茶を通して話がはずみ
    巣鴨に来ることを楽しみにしている高齢者が多いそうです。

    最近は、缶入りの日本茶を立って飲む人も多くなりましたが
    茶碗のお茶は座って飲むので、気持ちが落ち着き
    自然に会話をはずむようですね。

    お茶は健康に良いと言われていますが
    相手の心を開くという効果もあるようです。

    次の宅配が遅れてしまう一杯のお茶

    お客様の高齢化対策で
    共同宅配をやっている商店街で聞いた話です。

    高齢者のお宅に注文を受けた
    商品を配達に行くと、「上がってお茶でも飲んで…」
    と進められ、断るのも角が立つからと誘われるまま上がると

    話が長くなって、次のお宅への配達時間が
    大幅に遅れてしまうというのです。
    高齢者はそれだけ話し相手を求めているのですね。

    商店街の共同宅配は
    高齢者の利用を想定していたが、
    実際にやってみると、子育て中の
    若いお母さんの利用もかなりあるという話も聞きました。

    でも若いママさんたちは
    ネットスーパーや生協を利用する人が多いのかな。

    お茶を一緒に飲んだら浮気をしないお客様

    電気工事店の店主から聞いた話です。
    電気工事を終え、お宅に上がって一緒にお茶を飲むと
    そのお客様は、他の電気工事店に絶対浮気しないというのです。

    一緒にお茶を飲むと人間関係ができるからでしょうね。

    一杯のお茶とは言え、相手の話を引き出したり
    人間関係づくりに大きな役割を果たしているのですね。

    たかがお茶、されどお茶
    あなたのお店では、一杯のお茶を
    どのように活用していますか。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】
    経済産業大臣登録中小企業診断士     大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp   Tel.090-5521-7427

     

     

    商店街を地獄に導く三原則とは?

    2017年8月31日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    先日の日曜日、横浜市栄区の
    新大船商店街で夏まつりを実施しました。

    神奈川新聞に予告記事が大きく掲載され
    問合せ先が私の携帯になっていたので
    「場所はどこですか?」という電話が何本かありました。

    新大船という名が付いた商店街ですが
    大船駅からはバスで20分ほどの交通が不便な場所にあります。

    約40店中、半分以上が空き店舗という
    シャッター通り化している商店街ですが
    20年ほど前までは、買物客で賑わっていました。

    83歳の商店会長が
    その当時やっていた夏まつりを20年振りに
    復活させたいというので、今回の企画になりました。

    県内各地から30店が出店し
    地元の商店街からの出店と合わせて
    約40店が通りに並んだ様は壮観でした。

    午後4時のスタート時は客数もボチボチでしたが、
    時間とともに客数が増え、終了の午後8時までには約5,000名の
    来場者で賑わい、商店街の人たちも大変喜んでいました。

    さて、今回のテーマは「商店街を地獄に導く三原則とは?」です。

    まちづくりの大御所である石原武政先生の言葉!

    「地獄に導く……」、何とも過激な言葉ですよね。
    もちろん私の言葉ではありません。
    まちづくりの大御所と言われている石原武政先生の言葉です。

    石原武政先生は、次のように述べています。

    「まちづくりが形式的な平等主義になっては何も進まない。
    全員参加、全員一致、負担の平等は商店街を地獄に導く三原則である。

    一番底辺に合わせるのではなく、
    まちに思いを入れ、まちを引っ張っていく
    温度の高い人たちを少しでも多く作り出していく。
    主体づくり、仲間づくりとは、まさにこのことである」

    前段の2行だけを読むとビックリしてしまいますが
    後段の4行を読むと、納得!という感じですね。

    合意を得るのに8割以上のエネルギーが割かれてしまう!

    商店街で何かをやろうとする場合
    全員参加、全員一致を求めても、徒労に終わります。

    会合に全員参加などは現実にはあり得ません。
    さらに、商店主たちは一国一城の主ですから
    色々な意見をもっており、全員の意見が一致することも
    めったにあり得ません。

    商店街には、2:6:2の法則があると言われています。
    何かやろうという場合、賛成する人が2割
    反対する人が2割、残りの6割が賛成でも反対でもないというのです。

    反対の人を説得して賛成にまわってもらうよりも
    どちらでもない6割の人に賛成してもらうように説得する
    この方が効率的だと言われています。

    いずれにしても、商店街活動において
    何かをやることよりも、その前の合意形成に
    8割のエネルギーを割かれてしまうと
    多くの商店会長たちが嘆いています。

    同じ金額の商店会費を払っているのだから
    何ごとも平等に!という意識が強いのも商店街です。

    そうなると、商店街活動に消極的な店主
    に合わせるようになってしまい、活動は低調になってしまいます。

    商店街の活性化は、熱い思いを持った商店主たちが引っ張っていく!

    多くの商店街が衰退化していく中で
    数は少なくても、元気で活気のある商店街はあります。

    そんな商店街のリーダーたちは
    例外なく、街に対する熱い思いを抱いています。

    しかし、そのリーダーが役員をやめた場合でも
    その後を若手のリーダーが引き継いでやっていけるように
    今のリーダーが現役のうちに若手を育てていくことが求められます。

    ハード整備に当たり、まず掘り炬燵を作った商店街

    ソフト事業なら全員一致でなくてもやっていけますが
    アーケードの整備やセットバックなどのハード事業は
    全員の意見が一致しないと事業が前に進みません。

    関西のある商店街では
    ハード事業を行うにあたって最初にやったこと
    それは商店街事務所の中に堀炬燵を作ったことです。

    堀炬燵で互いに膝を交えてじっくり話し合う
    時には、炬燵を囲んで酒を酌み交わす
    とにかく、みんなで根気よく話し合う

    こんな場を作って合意形成を図っていったというのです。
    ですから、ハード事業は時間が掛ります。

    どんなに困難な状況の中でも
    どんなに時間が掛ってもみんなをまとめていく
    こんなリーダーが求められているのです。

    熱い思いで引っ張っていくリーダー
    根気よくみんなをまとめていくリーダー

    このような人活かし、街活かしに
    努力しているリーダーを、ある人は
    街商人(まちあきんど)と呼んでいます。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士 大場保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp   Tel.090-5521-7427

     

     

    今、商店街は何をしていけばいいのか?

    2017年8月25日

     

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを

    商店街や地域の活性化に少しでも
    お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

    8月27~28日に小田原城では
    「風魔まつり」が行われます。

    風魔といえば、風魔小太郎
    北条氏康の時代における相模国の忍者集団
    相州乱破の頭目である人物をこのように呼んでいるそうです。

    忍者は外国人に非常に人気があるそうですが
    「風魔まつり」には、多くの外国人が来るのかな。

    今回のテーマは「今、商店街は何をしていけばいいのか?」です。

    コンビニでの生鮮野菜の品揃えの狙いは?

    ここ1~2年でしょうか
    コンビニでの生鮮野菜の品揃えが目に付きますね。
    実はこれ、コンビニの高齢者対応の一環なのです。

    高齢者世帯は、他の年代の世帯より
    生鮮野菜の購入率が高いことが統計上分かっています。

    高齢者が買物で出掛ける距離は
    300~500メートルの範囲です。

    そうすると、高齢者にとっては
    総合スーパーや食品スーパーは遠すぎる
    コンビニならば歩いて行ける距離になる。

    つまり、生鮮野菜の品揃えが
    コンビニの高齢者集客策の一つだったのです。

    同じ商店街のお店にはなぜ行かない?

    歩いて2~3分の場所にあるコンビニが
    リニューアルのため、2ヶ月ほど休業した時がありました。
    この時は本当に不便な思いをしました。

    私は、コンビニではほとんど物を買いません。

    でも、不便な思いをしたのは、買物以外に
    税金などの支払い、宅配便の発送、預貯金の出し入れ
    コピーなどにコンビニを活用しているからです。

    今や、コンビニは私たちの生活する上での
    インフラとして欠かせないものになっていますね。

    だから、コンビニは幅広い
    年代層の人たちに利用されています。

    同じように小商圏で商売しているのに
    コンビニには客が行くが、商店街の店には行かない

    この現実を考えると
    本当に地域生活者が求めている機能や役割を
    商店街の店が果たしているのかという点を考える必要があります。

    キーワードは専門性とアナログ性の2つ

    商店街の個店の機能・役割を考えると
    キーワードは、生活者の課題に対応した専門性と
    face to face のアナログ性の2つだと思います。

    ある靴の専門店では
    外反母趾に対応した靴の品揃えを強化し
    悩みを持った客に対応策を丁寧に説明しています。

    ある乾物専門店では
    乾物を使った料理教室を定期的に開催し
    特に若い世代に対して、乾物メニューの提案を行っています。

    商売とは、提供する商品やサービスを通じて
    客の持っている課題の解決業だと言われています。
    それぞれの業種において、この原点を再度見直す必要があります。

    もう一つのキーワード、それはアナログ性
    このことは、朝市をやっていると良く分かります。

    クリック一つで商品を自宅まで届けてくれる時代
    なぜ、人々は朝早くから朝市に来るのでしょうか?

    朝市に行くと、そこには交流や触れ合いがあるからです。
    どんな人がどんな物を売っているのか、ワクワク感があるからです。

    アナログ性は、前回ご紹介した“ライブ感”にもつながります。
    face to face のアナログ性、そして5感に訴える“ライブ感”
    これらをもっと前面に出していくことが必要だと思います。

    商店街の店に決定的に足りないものは?

    それは、情報発信力、商店街を歩いて
    それぞれの店を見ていると、このことを痛感します。

    情報発信力というと、ホームページを作らなきゃ
    いけないのかと思われるかも知れませんが、
    ホームページだけが情報の発信手段ではありません。

    一番やって欲しいこと、そして誰でもできること
    それはPOPです。それも店頭のPOPです。

    商店街を歩いている人の足を止めさせ
    この店に入ってみようかと思わせるもの
    それが店頭に設置した黒板POPやA字型POPなのです。

    店頭からの店主から客に呼び掛ける挨拶
    生活便利情報、この季節のお薦め商品、本日の特売品
    どんどん発信していきましょう。あまり経費は掛かりません。

    そして、店内に入ったら商品POP
    なぜ、その商品をお勧めするのか
    その理由を45文字程度で表現したのか商品POPです。

    POP以外にも、紙媒体によるニュースレター
    ブログ、メールマガジン、フェイスブックなど
    情報発信のための手段は色々ありますが、
    まずはPOP、商店街の店がやるべき私からの提案です。

    今回は以上です。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】  経済産業大臣登録中小企業診断士   大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

     

     

Page 1 / 212
PAGETOP