動画を導入して売上げが3割アップした店も!
中小企業診断士の大場保男です。
私は平成4年から今に至るまで
25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。
その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを
商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。
桜は散ってしまって
葉桜になってしまいましたが、
相模原市では4月7~8日が桜まつり。
花が咲いていなければ
客も少なくてゆっくり出来るだろうと
思って行ったら、例年のように大変な人込みでした。
色々な店が出店していましたが
何と、葬儀屋が出店していました。
「新たな自分の出発点」
「夢 目標を持とう」という大きな筆文字の看板
その横に、希望の祈願をする方、
いやな事を葬りたい方
指定の用紙に書いて奉納しましょうと書かれていました。
なるほど、葬儀屋だからいやな事を葬りますよ、そして
自分の新たな自分の出発点にしましょうというメッセージ
言われてみれば、理にかなっているなと納得した次第です。
さて、今日のテーマは
「動画を導入して売上げが3割アップした店も!」です。
商店主の顔が見えることで来店を促す
人口減と郊外型の商業施設に客を奪われ
シャッター街への危機感が強まっている
新潟県魚沼市の小出商店街
2014年から始めたのが各店舗の知恵や
技術を紹介して集客増を目指す「魚沼職人大学」
加盟する16店舗の経営者が「教授会」を組織し
活性化策に取り組んでおり、その一環として行われているのが
Facebookで各店舗の動画を公開している活動
理容店やパン屋などの店主と店舗に焦点を当て
各店が1分ほどの動画で仕事ぶりを公開しています。
「商店主の顔が見えることで来店を促す」
ことが狙いで、参加店では取り組み前に比べ
売上高が約3割増えるなどの成果が出始めているそうです。
成果が出ているポイントの一つは動画の導入
売上げが3割もアップした
というのはすごい成果ですね。
私は、そのポイントは2つあると思います。
1つ目は、動画を導入したということです。
「百聞は一見に如かず」という言葉のように
動画の情報量は写真や文字と比較して格段に多く
約3分間の動画をWEBページに置き換えた場合
約12ページ分に相当すると言われています。
さらに、文字や静止画では表現できない
雰囲気や音、人の表情やニュアンスなどを
リアルに伝えることが可能です。
こんなことは私が言うまでもなく
みんな知っていることだと思います。
でも、商店街のホームページを見ても
動画を利用して商店街の活動や店舗を
紹介している事例は極めて稀です。
なぜでしょうか。動画を撮って載せるのは
面倒だ、金が掛かると思っているからではないでしょうか。
結論から言えば、簡単でお金も掛かりません。
なぜそんなことが言えるかというと
私自身が動画を活用していたからです。
撮影は、スマホやタブレットを
三脚に固定してやれば、自分一人でできます。
私は3,000円ほどで買った三脚にiPadを固定して撮影しました。
撮影した動画の編集や音入れ
テロップ入れは、iPadに付いている
編集アプリで簡単にできました。
二つ目のポイントは店主に焦点を当てていること
大型店やチェーン店と違って
個店の強みは、店主の人柄や個性です。
だから、「商品を売る前に店主を売れ!」
と言われており、商店街で行われている「まちゼミ」は、
これをコンセプトにしているので成果につながっています。
「魚沼職人大学」の動画では
「店主の顔が見えることで来店を促す」
ことを狙いとしています。
店の信頼は店主への信頼です。
こんな人がやっている店なのか
こんなことを教えてくれるのか
こんなふうに商品を作っているのか
動画でこのようなことを伝われば
グッとその店が身近に感じられ
信頼とともに親しみが生まれます。
動画でもっと店主や店舗のことを
紹介してみてはいかがでしょうか。
今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】 経済産業大臣登録中小企業診断士
大場 保男
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