個人商店が次々と閉店し商店街が衰退していく…活力を失った地域がどんどん増えていく。このまま放置していていいのだろうか?
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商店街活性化

    2016年8月21日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    鎌倉の小町通り商店街、
    真夏の暑い盛りでも多くの人で賑わっています。

    IMG_1498

    これだけ多くの人が集まる商店街
    当然、家賃は高くなり、えっ、そんなに高いの!
    と驚くような坪当たりの賃料です。

    その影響もあって
    小町通りは店の入れ替わりが激しいと言われています。

    他の場所よりも売上げがあがっても
    家賃負担が高いので、利益が出ずに撤退せざるを得ない
    そんな事例が多いというのです。

    神奈川県ではありませんが、
    これとは逆の話を聞いたことがあります。

    商店街内にあったデパートが撤退したため
    人通りが少なくなった商店街
    そのため、家賃が非常に安くなった。

    そのため、資本力があまりない若い商業者が
    その商店街に出店するようになり、
    面白い通りになったというのです。

    鎌倉の小町通りのように
    撤退しても次々に新しい店が出店してくるような商店街は例外であり
    ほとんどの商店街は、店が撤退すればそこは空店舗になってしまいます。

    投資額からスタートしての家賃設定では
    テナントは埋まらない。自分たちの街に誰に来て欲しいのか
    どんな人に入居して欲しいかのか、街をどう変えるのか
    地権者がこんな視点を持つことが大切だ。
    昨日はある集まりで、こんな話を聞いてきました。

    さて、第6回目のブログである
    今回のテーマは「商店街には買いたいものがない!?」です。

    「商店街の過去・現在・未来を考える」と題する
    流通科学大学の石原武政先生の講演を聞きました。

    講演の中で、従来の人集めイベントと違った
    タイプのイベントとして次の6つをあげていました。

    1. 静岡市の呉服町商店街から始まった「一店逸品運動」
    2. 山形県新庄市から始まった「100円(縁)商店街」
    3. 岡崎市から始まった「まちゼミ」

    4. 函館市から始まり、伊丹を基点に関西に普及している「まちバル」
    (神奈川県では「ちょい飲み」と呼んでいます)
    5. 千葉県柏市から始まった「まち歩きマップ」
    6. 島根県出雲市から始まった「商店街人生ゲーム」

    従来のイベントは
    商店街に人を集めることはするが
    それを個店に入店させるのは、個店の努力であるとしていました。

    ところが上記のイベントは
    個店に客を呼び込むことを目的に実施しており
    これが従来型のイベントと違うと言うのです。
    さらに、共通点として次の4つをあげています。

    1. 一過性のイベントに終わらせていない。

    補助金をもらって大々的にやる一過性のイベントではなく
    継続して実施しています。
    実施したら必ず反省する機会を設け、
    次の実施にフィードバックさせるようにしています。

    2. 商店街の全員参加を求めない。

    商店街の役員の悩みの種は
    会員の足並みがバラバラで
    非協力的な会員が多いということです。

    しかし、上記6つのイベントは
    最初から全員参加を求めていません。
    「この指とまれ!」で、やりたい店だけで実施しています。

    3. 小さな予算規模で実施している。

    いずれも小さな予算規模でできるイベントです。
    だから補助金を頼りにしなくても
    行政から独立して自主事業として実施することができます。

    4. 既存の商店街組織にとらわれずに事業ができる。

    商店街以外の外部の人たちを
    サポーターとして巻き込んで実施しています。

    これからの商店街の事業は
    商業者以外の地域の人たちや学生と
    一緒に行っていくことがポイントになります。

    このように見てみると、従来型のイベントとは
    コンセプトそのものが違うように感じます。

    さらに、石原先生は、商店街を利用しない理由として
    「商店街には買うものがない」という声を良く聞くが
    商店街を利用したことがないのに、
    なぜ「買うものがない」と分かるのかと皮肉っていました。

    「商店街には買うものがない」のではなく
    「買いたいものがある」ことを上手く発信できていないだけだ。

    その証拠に「まちゼミ」をやれば
    参加者の2~3割が再来店して店の客になると言っていました。

    「商店街には買うものがない」のではなく
    「買いたいものがある」ことを上手に発信していないだけだ。
    この言葉に大きく頷いている私でした。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
    大場 保男
    E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

    商店街はいま必要なのか?

    2016年8月6日

    中小企業診断士の大場保男です。

    私は平成4年から今に至るまで
    24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

    その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
    教えてもらったり、学んだことを共有することによって

    商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
    このブログを配信しています。

    多くの商店街が衰退していくなか
    活気があり元気がある商店街の一つが
    川崎市のモトスミブレーメン通り商店街です。

    IMG_1387

    ドイツのロイドパサージュ商店街と連携し
    中世ヨーロッパのロマンと語らいをコンセプトに
    様々な活動を展開しています。

    ブレーメン方式とも言える
    独自のポイントカードを導入しており
    ポイント事業の取組みが評価されたことにより
    平成28年5月、中小企業庁より「はばたく商店街30選」を受賞しました。

    これだけでなく、
    一店一エコ運動、防犯ガーディアン、
    高齢者施設への出張商店街、秋の祭典「フライマルクト」
    商店街の音楽隊など、よくこれだけの活動ができるな
    と思われるくらいの多彩な活動を行っています。

    商店街活動を牽引しているのが理事長の伊藤博さん
    多くの公的役職も兼務していますが
    本業のクリーニング店の仕事もしっかりやっています。

    場所は東横線の元住吉駅前です。
    ちなみにこの駅には急行は止まりません。

    さて、今回のテーマは「商店街はいま必要なのか?」です。

    商店街は利用していないけど、なくなったら困る!

    数年前に、
    ある商店街周辺の地域の方々に集まっていただき、
    商店街の活性化について意見交換会を行ったことがあります。

    「商店街を利用していますか?」という質問に対して
    「以前は利用したが、今はほとんど利用していない」
    という回答が大半でした。

    そこで、「商店街を利用していないのならば
    商店街はなくなってもいいのではないですか?」と質問すると

    一瞬の間を置いて
    ほとんどの方が「商店街がなくなったら困る」と答えたのです。
    すぐにではなく、一瞬の間を置いて答えたという点に、微妙なニュアンスを感じました。

    「利用していないのなら、
    商店街がなくなってもいいのではないですか?」
    と質問すると、「なくなったら地域が寂しくなるから困る」というのです。

    商店街は利用しないけど
    商店街がなくなると地域が寂しくなるから困る。
    これが地域の方々の意見でした。

    学生も商店街の現状を憂えている?

    大学の教授である満薗勇氏が
    「商店街はいま必要なのか」という本を書いています。

    その中に、学生に対して
    商店街について質問した記述があります。

    大学の講義で商店街をテーマで話をすると、
    学生からのコメントは、さびれゆく商店街の現状を憂うもので溢れかえる。

    ・小中学校のときよく使っていた商店街が、
     最近できたショッピングモールの影響で、
     コンビニとパチンコ店以外がなくなって残念だった。

    ・商店街は残ってほしい。あの雰囲気が好きなので。
    ・個人的に商店街は好きなので、
     盛り上がり直してくれると嬉しい。

    このように、商店街がさびれていくことに対しては、
    多くの学生から「残念」「悲しい」「さみしい」といった声が寄せられますし、
    商店街を「好き」だという学生が数多くいます。

    「では商店街で買物をしているか?買物したいと思うか?」と問い掛けると
    学生からは、「していない」「したいと思わない」という答えが返ってきます。

    商店街周辺の地域方々が
    商店街がなくなると街が寂しくなると
    感じていることは理解できますが、

    商店街を利用しない学生までが
    「残念」「悲しい」「さみしい」と
    感じている、このことは大きな驚きでした。

    なくなるのは困るけど、商店街では買物しない!

    学生も地域の方々も、商店街は物を買う場としては利用しないけれど
    街路の賑わいの場、交流の場、地域コミュニティの担い手
    という面から、商店街の存続を望んでいると言えるでしょう。

    しかし、これだけでは経済活動は成り立ちません。

    地域コミュニティの担い手としての役割を果たしつつ
    経済的にも成り立つ商店街にしていくにはどうしたら良いのか
    こんな観点から商店街のあるべき方向を見極めていく

    今後、このブログでは
    この点について考えていきたいと思います。

    最後までお読みいただきましてありがとうございました。
    【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                          大場 保男
       E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

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