ネット全盛の今だからこと、人々は交流を求めている!


中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
23年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
このブログを配信しています。

逗子市の「なぎさ通り商店街」
JR逗子駅を降りて右に入った
線路沿いの商店街です。

入口に近い場所にスーパースズキヤ
出口に近い場所にオーケーストアと、出入口にスーパーがあり
その間に個性的な飲食店が点在している商店街です。

商店街の中ほどにある「蒲竹水産」
おでんやはんぺんなどを自家製造して販売
外からは目立たない隠れた名店であり
無添加の伊達巻は全国蒲鉾品評会水産庁長官賞を受賞しています。

写真は「戸隠そばみなも」
水車が目印の手打ちそばの旨い店です。

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「第6回地域再生大賞」の準優勝に
「岡崎まちゼミの会」が選ばれました。

この賞は、地方新聞45社と共同通信社によって設立され
地域活性化に挑む団体を表彰するものです。

岡崎で始まった「まちゼミ」
現在、全国の200を超える地域で実施されています。

神奈川県でも実施されていますが、
まだ実地地域が少なく、今後さらに多くの地域で
実施されることが期待されます。

今回のテーマは
「ネット全盛の今だからこと、人々は交流を求めている!」です。

ザ・リッツ・カールトン・ホテル・カンパニー日本支社長の
高野登さんのこんな言葉を目にしたことがあります。

「光り輝く国」を意味する「ジパング」、
しかし今、日本の社会は非接触サービスであふれ、輝きを失いつつある。

自販機、音声サービス、ATMなど。
言葉を交わすことなく日常が過ぎ、心の交流が希薄になっていく社会。
そして、増え続ける悲しい事件。
今こそ日本人のやさしさと慈しみの心を見つめなおす時だろう。

私たちの毎日は、まさに「非接触サービス」であふれていますね。

欲しいものは何でも
言葉を一切交わすことなく
クリック一つで自宅まで届けてくれます。

このような世の中の流れに抗するように
アナログ販売の極とも言える朝市をやると
大勢の人たちが集まってきます。

対面販売の良さを再認識しよう
もっと、地域の人たちが交流できるコミュニティをつくろう

こんな狙いのもとに
私たちは、「かながわ朝市ネットワーク」を立ち上げ
各地の朝市の立ち上げ支援や、朝市同士の情報交換を行っています。
活動の一環として
年に1回、神奈川県内の朝市が一同の会する
「かながわ朝市サミット」を実施しています。

ほぼ、出店料だけで運営しているので
ほんの少しの広報予算しか掛けられませんが
1回当たり2~3万人の人たちが集まってきます。

時々、不思議に思うことがあります。
朝市と言っても、特別の安いものが売っているわけではない
でも、なぜ朝早くからこんなに人が集まってくるのだろうか?と。

そうなんです。人々は、ふれあいや交流を求めて朝市にやってくるのです。
「非接触サービス」があふれている日常だからこそ
「接触サービス」を求めているのです。

朝市をやるたびに、このことを実感させられます。

ある商店街の会長が
朝市の会場で、こんなことを言っていました。

「朝市では、売る方も買う方も笑顔、
お互いに会話を楽しんでいる。昔の商店街はこんな感じだった。
今の商店街にはこれがなくなった。だから衰退してしまったのだろう」

便利さと効率性
これらとともに、人々は
ふれあいや交流、接触サービスを求めています。

ビジネスモデルの中に
このような要素を取り入れていくことも大切だと思います。

明日、9月4日は
川崎市の小倉商栄会での初めての朝市
8時から出店者の受付なので、5時半には起きて出掛ける必要があります。

朝市は大好きなんですが、朝早いのが苦手な私です。
でも、毎日ではないので頑張って早起きして行って来ます。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                      大場 保男
            E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427