寂しかった商店街に黒山の人だかり!


中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
このブログを配信しています。

先日、茅ヶ崎のサザン通り商店街の
前会長の小林健二さんに商店街の話を伺ってきました。

小林さんの弟さんが
サザンオールスターズの桑田佳祐と
幼稚園時代からの同級生、中学では野球部で一緒でした。

小林さんは野球部の先輩で
桑田佳祐が子供の頃から野球を教えていました。

商店街には、桑田佳祐が結婚指輪を買った宝飾店等
彼と縁がある店が多くあります。

そんなご縁より、
2008年、小林さんの発案で
商店街事務所だった場所に「サザン神社」を建てました。

全国からサザンのファンが
参拝に訪れ、商店街ではサザンの
コピーバンドによるイベントなどを行っています。

さて、前回のブログで、神奈川県内の朝市が一堂に会する
「かながわ朝市サミット」が3月26日に秦野で
行うことが決まったことをお知らせしました。

そんなわけで今回も朝市がらみのお話しをさせていただきます。
テーマは「寂しかった商店街に黒山の人だかり!」です・。

私が最初に朝市にかかわったのは、
御殿場線山北駅前通りの商店街です。

かつては鉄道の町として大変賑わっていた
山北駅前通りの商店街、今は駅も無人駅になってしまい
日中の人通りも少なく寂しい商店街となっています。

何とか賑わいを取り戻そうと
朝市を始めたのが平成18年11月5日。

お客様は来ているだろうかと
心配しながら会場に着いてみると黒山の人だかり。

日中の商店街の寂しさとはうって変わった
雰囲気にビックリ、両手に買物袋を下げて
嬉しそうに帰っていくお年寄りの姿が印象的でした。

店が飛び飛びの商店街でも
朝市では1か所に色々な商品を販売する店が集まります。
だから会場を買い回る楽しさがあります。

元気な声が行き交っています。
「袋に詰め放題でいくら」というような
お得な企画もあります。

「朝市に行ったら久しく会えなかった
友だちを会うことができた」という声も聞かれました。

朝市の魅力が人を呼び、それが賑わいを作ります。
これが出店者の喜びや自信につながります。

お客様も朝から活気のある朝市の
雰囲気に浸ると元気になります。
だから朝市では、売る方も買う方も笑顔になります。

あれから10年以上経った山北の朝市
一時はマンネリ化した時期もありましたが
もちろん、今も続いています。

それどころか、朝市だけでなく夕市も実施しています。
山北には全国で唯一、動くD52(SLです)が設置されています。
昨年10月、D52が動く日に合わせて夕市をやりました。

神奈川県内各地の店に応援出店してもらい
駅前商店街に約50店の臨時商店街ができました。

動くD52の効果と相俟って
8千人くらいのお客様が来ました。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                            大場 保男
E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427

“ヒト”が主役の朝市は小売りの原点!


 

中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
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今年度の「かながわ朝市サミット」は秦野に決定!

毎年、神奈川県内の朝市が一堂に会して行われる
「かながわ朝市サミット」、8回目の今回は
3月26日(日)小田急線秦野駅前商店街に決定しました。

写真は前回の寒川での朝市サミット
金太郎ふるさと会のブースです。

 

神奈川県内では50か所以上で朝市が行われています。
この朝市の横の交流を図ることを目的に、平成21年に
「かながわ朝市ネットワーク」を立ち上げました。

その活動の一環として行われるのか「かながわ朝市サミット」
今まで、横浜、平塚、小田原、相模原、座間、茅ヶ崎、寒川で
実施してきました。

毎回、東は三崎から西は湯河原まで
神奈川県内各地より約100店が出店し、
2~3万人の来場者で賑わいます。

そこで今回のテーマは
「“ヒト”が主役の朝市は小売りの原点!」です。

寒い日のある朝市での会話

次のお話しは、
朝市でパンを販売している髙山さんと
ある女性との会話です。

現在はお店を辞めて、
お一人で暮らしているそうですが、
とてもお元気なある年配の女性

あんた達、このところ朝から寒いのにご苦労さんだね~
若いのにね~頑張っている姿を見てたら、買わずにいれらないよ!

いゃ~買っていただかなくても
朝市に来ていただいて、お話しするだけでも私たちは嬉しいですよ!

何言ってんだよ!そんなことできないよ
わたしゃ、パンは嫌いだけど、人にあげるから…

来ていただいただけでも嬉しいのに
とてもかっこいい女性でした。
嬉しさのあまり、黒糖のパンをお家に届けたら

これサービス?

サービスと言うか、とにかく食べてもらいたくて…

そうけ、ありがとよ!寒いけど、頑張りなよ

だから朝市は楽しい、嬉しい!
クセになる!

朝市は小売りの原点!

ある商店街の会長が朝市が終わったあと
紺がことを言っていました。

「朝市をやると大勢のお客様が来てくれます。
安さや新鮮さに惹かれてという面もありますが
朝市では売る方も買う方も笑顔です。

お客様と商人の間に会話や交流があります。
昔の活気ある商店街の雰囲気が朝市にはあります。

笑顔や会話がなくなってから
商店街の衰退化が始まったのかも知れません」と。

“モノからコトへ”という言葉があります。
良いモノを販売して、それにより顧客を満足させていた時代は終わり

近年の考え方は、そのモノを使ってどのようなコトができるのかを
重要視するようになってきています。

人を介さずに居ながらにして
便利に買物できるネット通販を利用している人が
増えてきている現代、小売業が生き残っていくには

ネット通販ができないことを
前面に打ち出していくことが必要だと思います。

それは何か、「ヒト」だと思います。
“モノからコトへ”をさらに一歩進めた
“コトからヒトへ”が時代の求めているキーワードの一つであり

朝市を通して小売りの原点である
“対面販売”の良さを見直すことが必要だと思います。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今回に引き続き、
今後、数回にわたって朝市の
話をしていきたいと思います。
【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                      大場 保男
                                              E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp
                                                                           Tel.090-5521-7427

小売業とは“人間関係業”!


中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
このブログを配信しています。

前回のブログは、手違いがあり、
ほとんど見られることがありませんでした。

したがって、前回ご紹介した
イラン人のトニーの店について再掲載させていただきます。

昨年の11月にイラン人のソルト・アミール(通称トニー)が
飲食店を開業、場所は藤沢本町駅からすぐの白旗交差点の角です。

img_2033

彼は今から30年近く前に来日し、
狭いタコ部屋のようなところに宿泊して
電機メーカーの下請けで働いていました。

その後、ケバブの移動販売などを行い、
私たちが実施する朝市にもよく出店してくれました。
その彼が今回、店を持ったのです。

ケバブを中心にしたメニューで
テイクアウトもやっています。

ケバブの海苔巻きのような
独自に開発したメニューもあります。

彼の隣にいるのは
パートで働いているカンボジア人
国際色豊かな彼の店
一度行ってみてはいかがでしょうか。

さて、今回のテーマは
「小売業とは“人間関係業”!」です。

ネットでの販売とリアルの店との一番の違いは
リアルの店は、お客様とフェイス・ツウ・フェイスで
商売をしている点であり、ここにネット販売にはない強さの秘密があります。

つまり、お客様との人間関係を築くことが極めて重要なことになります。
また、商店街の店主たちとの人間関係づくりにも気を遣わなければなりません。

そんなわけで、今回はカーネギーの
人間関係づくりの秘訣を学んでいきたいと思います。

デール・カーネギーと言えば
「人を動かす」「道は開ける」などの著書で知られていますが
今回は「人を動かす」の中から、人間関係の秘訣を学んでいきます。

人を動かすための3つの基本原則

原則 1  批判しない、非難しない、文句を言わない

こんなこと、
カーネギーに言われなくても分かっている
という声が聞こえてきそうです。

私もそう思いますが、
人を批判したり、非難したり、文句を言うことは
しばしばあります。

それは、自分は間違っていないという
心理があるからだとカーネギーは説いています。

でも、誰かを批判したり、非難しても
相手の行動が改善されることはありません。
それどころか、嫌われるだけです。

人は自分を嫌いな人を決して好きになりません。
自分を嫌いな相手に対しては
自分も相手を嫌いになります。

これを「嫌悪の報復性」と言います。

面と向かってお客様を批判する商店主はいませんが
帰ってから、「あのお客は…」と批判する人は時折見掛けます。

でも、自分に気に入らないことがあっても
そこから何を学ぶのかという気持ちが大切なんでしょうね。

原則 2  真心を持って素直にほめる

カーネギーは
「人は、自分の欲しいものを手に入れようとする時に
積極的に行動する」と言っています。

そのため、人を動かすには
「その人の欲しがっているものを与えてやればいい」ということになります。

では、人は何を欲しがっているのでしょうか?

カーネギーは
人間の持つ最も根の深い衝動は
「重要人物たらんとする欲求」だと言っています。

これは「自分はなかなかの人間であり
社会で十分価値のある、重要視されるべき人間である」
という自己認識です。

こう指摘されると
「うん、うん」と頷いてしまいますね。

このような誰でもが持っていて
しかも満たされにくい欲求を満たしてやれば
人を動かすことができる、というのです。

この「自己重要感」の欲求は
周りの人からほめられたり、評価されることで
満たされます。

私がその昔、化粧品の訪問販売をやっていた時
お客様に対して「ほめて、尋ねて、またほめて」を励行するよう教わりました。

「ごめんください」と訪問すると、奥さんが出てきます。
ほめなければ…と焦って、どこをほめようかと迷っているうちに
お客様の「けっこうです」の言葉です。

「ほめる」といっても、これはけっこう難しいですね。
ほめるためには、相手に対して関心を持つこと
これが第一条件でしょう。

次に、ほめようと思わずに、
相手を素直な気持ちで見つめること
これがポイントではないかと思います。

原則 3  相手に強い欲求を起こさせる

人は強い欲求を起こせば、
その欲求を満たすために行動します。
問題は、どうやって相手に強い欲求を起こさせるかです。

本人が自らそれをやりたいと思って行動する
そういう心を相手の心に芽生えさせることこそが
「人を動かす極意だ」と、カーネギーは言っています。

そのためには「相手の立場に立って考える」ことが必要だ…
言われてみれば、当たり前のことですよね。

接客では「お客様の立場に立って」
と口を酸っぱくして言われます。
交渉事でも、「相手の立場だったらどう思うか?」
を考えるよう言われます。

ここでも思い出すのが、
化粧品の訪問販売の時にやらされたロールプレイングです。

二人が一組になり、一人は客役、もう一人はセールスマン役で
セールスマン役は化粧品の販売を、お客様役はその受け答えをやります。
次に役割を交代します。

セールスマン役の人は、一生懸命売り込もうとしますが
その人が客役になった時、そのような売り込みをどう感じたかを
話し合います。

つまり、役割を交代して
互いに相手役になった時に、どう感じるか
「相手の立場にだったらどう思うか?」のための訓練だったのです。

徹底的に相手の立場に立ってみる
そして、相手が何を求めているかを考える
これは、営業でも交渉事でも非常に大切なことですね。

今回は以上です。
当たり前のことばかりですが、私自身も心掛けていきたいと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                      大場 保男
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モノが売れないのは、人にフォーカスしないから!


中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
24年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでもお役に立ちたいという想いから
このブログを配信しています。

昨年の11月にイラン人のソルト・アミール(通称トニー)が
飲食店を開業、場所は藤沢本町駅からすぐの白旗交差点の角です。

img_2033

彼は今から30年近く前に来日し、
狭いタコ部屋のようなところに宿泊して
電機メーカーの下請けで働いていました。

その後、ケバブの移動販売などを行い、
私たちが実施する朝市にもよく出店してくれました。
その彼が今回、店を持ったのです。

ケバブを中心にしたメニューで
テイクアウトもやっています。

ケバブの海苔巻きのような
独自に開発したメニューもあります。

彼の隣にいるのは
パートで働いているカンボジア人
国際色豊かな彼の店
一度行ってみてはいかがでしょうか。

さて、今回のテーマは
「モノが売れないのは、人にフォーカスしないから!」です。

このままではネット通販にやられてしまうのか?

クリック一つでほとんどのモノを注文でき
しかも、自宅まで届けてくれるネット通販

商店街に行って店主と話すと、
かつては大型店に客を取られているという声が良く聞かれましたが
今は、ネット通販にやられているという声が多くなっています。

このままではネット通販によって
商店街の店は淘汰されてしまうのでしょうか?
単に商品だけにフォーカスしていたら、やられてしまうでしょう。

客という人にフォーカスする!

商品というハードを販売するのではなく、
客という人にフォーカスするのです。

最初に考えるのは
やはり、その商品の良さは何かということです。
通常は、その良さをダイレクトに訴えてしまいます。

そうではなく、その良さは
誰のどんな悩みを解決するのか?
それによって、その人が得られるものは何か?

というように人にフォーカスし
商品によって、その人がどんな
体験ができるのかを考えるのです。

考えたことをPOPにして
店頭や店内で情報発信していくのです。

店主という人にフォーカスする!

客という人にフォーカスするだけでなく、
店主という人にフォーカスして
コミュニケーションしていくことも必要です。

例えば、「kiso bar」というビルの2階にある飲食店
この目立ちにくい店が西麻布の新名所になっているそうです。

1階の入口に、こんな黒板POPを設置してあります。

昨日は六本木のケバブ屋のスタッフの方がいらっしゃいました。
新しい出会いに感謝!!
オープンして1ヶ月!!
木曽信介(38)神戸出身です。
お気軽にどうぞ!!

この黒板POPは、店主という人にフォーカスし
ビルの前を通る人とのコミュニケーションツールとして使われているのです。

自分の出身地や趣味
好きな食べものや好きな場所
家族や従業員のこと

最近読んで面白かった本
どんな気持ちで商売をしているかなど
店主の“人となりや考え方”を伝えていくのです。

今、私はある商店街の各店の
ニュースレターを作成しています。
店主を前面に出した内容にしています。

こうすることによって、
それを見た人は親近感を持ちます。
そこから人間関係づくりが進んでいきます。

信頼できる人間関係ができると
ネット通販も入り込めません。

あの人が薦めるモノならばと、
それだけでモノが売れてしまうのです。

このように、
客という人、店主という人にフォーカスし
それを店頭や店内のPOP
ニュースレター、Facebookで情報発信していきます。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】        経済産業大臣登録中小企業診断士
                      大場 保男

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