朝市をやると商店街に何が必要かが分かってくる!
こんにちは
中小企業診断士の大場保男です。
私は平成4年から今に至るまで
25年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。
その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを
商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。
この間の日曜日、11月18日に実施した大和・桜ヶ丘の朝市
大勢の来場者で通りは人がまともに歩けないほど。
小田急線の大和駅の隣にある桜ヶ丘
駅前にある銀座通り商店街は、空店舗が目立つ寂しい通り
ここに数千人の来場者が押し寄せました。それはなぜでしょうか?
朝市には交流や触れ合いがある、でもそれだけで人が集まるのか?
クリック一つで買物ができ
しかも家まで商品を届けてくれる
本当に便利な世の中になりましたね。
だから商店街に行くとこんな声が多く聞かれます。
ネットで買物する人が多くなったから商店街に客が来ない。
商店街を歩く人が少ないから、商売のしようがない。
こんな商店街で朝市をやると人が集まって来る。
朝から何でそんなに人が集まって来るのだろうか?
私自身、朝市をやっていて不思議に思うことがしばしばです。
ネット販売にはなくて朝市にあるもの
それは、売っている人とお客様との触れ合いや交流です。
このことについては、何度も言ってきたり書いてきたりしました。
でも、朝市に客が集まる理由はそれだけでしょうか?
触れ合いや交流があっても人が来ない朝市もあるのです。
では、どこが違うのでしょうか?
集客の目玉はやっぱり野菜! それと……。
今回の朝市では、地元の農家が
畑から抜いてきたばかりの大根など
新鮮な野菜を大量に並べて販売しました。
10時から販売開始でしたが
野菜の販売ブースには、その前から大勢に人が並びました。
販売が始まるのを、買物かごを持ってじっと待っているのです。
人が並んでいたのは、野菜ブースだけではありません。
三崎や平塚の魚の干物ブース、小田原の蒲鉾ブース
ここにも大勢の人が販売ブースを取り囲んでいました。
朝市の来場者を多くしようと思ったら野菜の店は必須、
これに魚関連の商品があればなお良いことが分かります。
さらに、こんな店やスペースがあると鬼に金棒です。
その場で食べられる商品と飲食できるスペースを!
今回の朝市では、ナポリピッツァ、ケバブ
鮎の塩焼き、焼き肉、キンパなど
その場で食べられるものを販売する店も何店か出店しました。
これらのブースにも行列ができました。
さらに、買ったものを食べられるように
イスとテーブルを設置した飲食スペースを作りました。
新鮮な野菜を販売する朝市なら、各地の農協でもやっています。
しかし、その場で飲食できるもの、それを食べるスペース
商店街の朝市では、これを取り入れることができます。
そして、そのことが多くの人を呼び寄せるのです。
朝市から見た賑わいのある商店街に必要なものは?
まずは、野菜を買うことができる場所
それから、海産物を買うことができる場所
さらに、飲食できるものを買って食べる場所
そして、触れ合いや交流、コミュニケーション
かつての商店街には、これがありました。
今も賑わっている商店街には、これがあるでしょう。
しかし、多くの商店街にはこれらがなくなってしまいました。
では、今から商店街に八百屋や魚屋を呼ぶか?
それは現実には不可能に近いでしょう。
どうするか?
上記のような要素を全部ではなくても
野菜の販売コーナーだけでも商店街に取入れることです。
具体的には、地域の農家とタイアップして
商店街の空店舗に野菜の直売所を設ける
こんなことが出来ればと考えています。
このことは今までに言ったり
書いたりしてきましたが、ぜひ実現したいと思っています。
どなたか一緒にやりませんか?
来年3月には大きな朝市を企画しています!
今年の12月9日の10時から14時まで
横浜市栄区の新大船商店街で朝市をやります。
“栄”つながりで、長野県栄町の
野沢菜漬、しめじ、まいたけなども販売します。
来年3月には、秦野市と座間市で
出店数100店前後の大規模な朝市を
実施する予定で、年明け早々から準備に掛かります。
今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
【発行者】
経済産業大臣登録中小企業診断士 大場保男
E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp Tel.090-5521-7427