アメリカでは“ファーマーズ・マーケット”が地域活性化の切り札!


 

こんにちは
中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
26年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

スーパーがなくなってしまった、さあどうする?

シャッターが閉まった店が目立つ横浜市栄区の新大船商店街
商店街の近くにあったスーパーが閉鎖になってしまいました。
高齢者が多いこの地域、大型スーパーまではかなり遠い。

さあ困った、どうしよう…というので
地域の人たちから商店街に要望がありました。

定期的に野菜を出張販売して
くれる人を呼んでもらえないだろうか?

そこで、茅ヶ崎の湘南野菜を販売している
人にお願いして販売してもらうことにしました。

せっかく出張販売しても
そのことを知ってもらわなければ…と

チラシを1000枚印刷し、自治会の協力を得て
地域の各世帯に配布してもらいました。

その第1回が先週の日曜日(6月9日)、
果たしてお客様は来てくれるだろうか?

9時から販売開始予定だったのですが
8時半ごろからお客様が集まり始め
私が会場に着いた10時頃にはほぼ完売状態

後から来たお客様は買うものがない状態だったので、
販売者は、「申し訳ありません!」と平謝りの繰り返しでした。

飲食店が地元の野菜を使ったメニューの提案!

大和市の桜ヶ丘駅前の商店街
昨年から年に2回ほど朝市を実施しています。

この朝市で大人気なのが地元の久田の野菜
毎回、ブースの前には長蛇の行列が出来ます。

今年の5月の朝市を実施したときに、
初めての試みとして
商店街周辺の飲食店5店が、地元の野菜を使ったメニューを提供

ほとんどの店が多くの来店客で賑わいました。
これをきっかけに、朝市の時ばかりではなく、
今後も農家と提携して、地元の野菜を使ったメニューを
提供していく店が何店か出てきました。

このような地元農家と飲食店のネットワークによって
近所の畑でその日の朝に収穫された新鮮な地場野菜が
その日のうちにメニューとなって飲食店で提供できるようになります。

ファーマーズ・マーケットは地域コミュニティの核!

アメリカでは市街地などで
地元の農産物とその加工品などを販売し
地域住民の交流拠点となっている
ファーマーズ・マーケットが盛んに行われているそうです。

農業者と商業者、地域住民が一体となった
地域コミュニティが、ファーマーズ・マーケットなのです。

アメリカでは近年、ファーマーズ・マーケットが
中心市街地再生の重要な役割を果たすという
認識が深まっていると言われているとのことです。

私たちは、朝市の集客のために
農家に出店してもらおうと考えてきましたが

これだけにとどまらず、
商店街の新たなコミュニティづくりのために
農業者と商業者のネットワークをもっと
もっと強くしていく必要があると思います。

そこに商店街や地域活性化の
一つの方向性があるように思います。

さて、このブログは「商店街・地域活性化」がテーマですが
私のもう一つのライフワークがシニアの方々の起業の応援です。

地域の活性化には、
起業する人をもっと増やしていくことが大切だと考え
4年前から今までに250本近くの起業応援のブログを発信しています。

今回、その集大成として
50代・60代の方の起業が成功するポイントを
90分の動画にまとめ、7月から期間限定で公開することにしました。

周りの方で、起業してみたい方や
起業に興味を持っているか方がいましたら、
動画を見ていただくようご紹介ください。

下のURLをクリックすると
どんな内容の動画か詳しいことをご覧になることが出来ます。

今回は以上です。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。

【発行者】
経済産業大臣登録中小企業診断士
大場 保男
E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427

 

 

商店街で“買物難民”対応を始めました


 

こんにちは
中小企業診断士の大場保男です。

私は平成4年から今に至るまで
26年間にわたって、商店街や地域の活性化に取組んできました。

その間に、私が経験したこと、見たり聞いたりしたこと、
教えてもらったり、学んだことを

商店街や地域の活性化に少しでも
お役に立ちたいという想いから記事を配信しています。

近くのスーパーがなくなった。さぁ、どうしよう…

横浜市栄区の新大船商店街
ここでは3年前から年に3回朝市を実施しています。

この商店街の周辺には、高齢者が多いのですが
近くにあった食品スーパーが閉鎖になり
買物が不便な、いわゆる“買物難民”が生まれてしまいました

野菜だけでも出張販売してくれる人を
呼んで欲しいという要望が商店街に寄せられました。

そこで、朝市に出店している人にお願いしたところ
定期的に出張販売してもいいですよという返事
本当は毎週来て欲しかったのですが、月に1回ということになりました。

彼は、地味が肥えた茅ヶ崎の山側の畑で収穫された
最小限の農薬しか使っていない野菜を農家から直接仕入れて販売しています。

チラシを1,000枚印刷し、自治会の協力によって
各家庭に配布して告知していくことになりました。

毎月第三日曜日の9時から11時まで
6月からスタートしますが、果たしてお客様は何人来てくれるかな?

“買物難民”は全国で約700万人も!

高齢化の進展と近くの店の閉鎖で
買物が不便な“買物難民”が増えています。

テレビでも特集をやっており、
その番組では、“買物難民”を次のように定義していました。

65歳以上で半径500m圏内に
スーパーなどがなく、車の利用ができない買物困難者

経産省の統計では全国で約700万人いるそうで
高齢者の車の運転は危険だからと免許の返上が進むと
この数はもっと増えていき、大きな社会問題になっていくでしょう

この問題は、地方だけの問題ではありません。
先日のテレビでは、原宿のアパートの“買物難民”を紹介していました。

創業相談に「移動スーパー」をやりたいという青年が…

私は毎週、創業相談をやっていますが、
そこに「移動スーパー」をやりたいという青年が来ました。

買物に困っている高齢者の役に立ちたい
こんな願いから始めたいというのです。

何と奇特な青年だと感心しつつ
今まで商売をやったことがないということに
志は良いけれど、本当にやっていけるかなと心配でした。

ところが、彼は対象としている地区のお宅を
1軒、1軒訪問して、果たしてニーズがあるのか
どんな商品が求められているのかという市場調査をやっていました。

品揃えや仕入れのノウハがないので
「移動スーパー・とくし丸」と提携して始めるというのです。

「移動スーパー・とくし丸」ってどんな商売?

買物困難者を対象にした「移動スーパー・とくし丸」
徳島県からスタートして、全国に広まりつつあります。

冷蔵庫を搭載した軽トラックに
野菜、果物、肉、総菜、刺身、寿司、パン、菓子から
日用品まで約400品目、1,200~1,500点を積み込んで販売しています。

そのコンセプトは、“ネット・スーパー”ではなく
対面販売によるコミュニケーションを重視した“ヒト・ネット・スーパー”
お客さんとの信頼関係を保つために、“売り過ぎない”ことを重視しています。

週に2回の出張販売を行うとともに
各地域の自治体等と“見守り協定”を結んで
独り住まいの高齢者の安否確認も行っています。

農商連携と自治会の協力で“買物難民”対応を!

「とくし丸」による“買物難民”対応だけでなく
商店街としても、もっと対応を考えていく必要があると思います。

新大船商店街では、月に1回の出張販売からスタートしますが
地元の農家と連携して、週に1回程度の頻度での販売は考える必要があるでしょう。
さらに、自治会の協力によって、告知活動を積極的に行うことも重要でしょう。

せっかく出張販売を行っても、知らない人が多くて
あまり売れなかったら、「二度とあそこには行かないよ」
と言われてしまったら、中途で挫折してしまいます。

私たち「かながわ朝市ネットワーク」では
今後はこのような活動の輪をもっと広げていきたいと考えています。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

【発行者】
経済産業大臣登録中小企業診断士   大場 保男
E-mail:yasu-obs@gc4.so-net.ne.jp  Tel.090-5521-7427